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Z世代の9割超が「グリーントランスフォーメーションの言葉を知らない」

2024.06.04

第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業、IT分野の教育研修事業を運営する株式会社UZUZ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本啓毅)は、経済産業省が2022年に基本方針を掲げたGX(グリーントランスフォーメーション)についての調査を実施。メディアでは「GX関連の求人増加」といった話題も取り上げられていることから、現在就職活動中の20代がGX関連への就職・転職をどのように考えているか、その実態を明らかにした。調査結果の概要について紹介する。

調査概要

調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒、新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:618名(既卒者:128名、第二新卒:436名、新卒:54名)
調査実施日:2024年4月9日~2024年5月7日
出典元:【調査リリース】GX関連への就職に関するZ世代の意識調査/就職・転職活動中の75%が「興味がない」と回答/グリーントランスフォーメーションの言葉を「知らない」が9割超(株式会社UZUZ)
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合がある

認知度低いものの「将来性が期待できそう」で興味も

認知度低いものの「将来性が期待できそう」で興味も

本調査では「GXという言葉を知っているか?」との質問に対して、全体の93%が「知らない」と回答。認知度の低さが明らかになった。

また「脱炭素社会に向けたGX分野の仕事に興味があるか?」という質問では、全体の75%が「興味がない」と回答している。第二新卒・既卒・新卒別でみると、新卒だけは「興味がある」が4割超になったという。

「興味がない」理由としては「身近にその業界の人がいない(37.4%)」「業界情報が少ない(25.1%)」「業務内容が難しそう(20.3%)」が上位に並んでいる。

逆に「興味がある」理由の上位に並んだのは「将来性が期待できそう(41.7%)」「社会の役に立つ仕事をしたい(34.0%)」で、同社は特に新卒で割合が大きかったことを報告した。

本調査結果について同社専務取締役の川畑氏は「まだ働いたことがない就活生にとっては、「GX」のような先進的かつ社会貢献性が高い分野に対する興味度は高いが、一度働いたことがある社会人にとっては年収やキャリア、自身の適性のような現実的な要素が重要になるのだと感じる」とコメントした。

まとめ

本調査結果からは、Z世代におけるGXの認知度の低さが明らかになった。一方で新卒では4割超が興味を示す結果も出ており、先進性や社会性の高さが魅力のひとつとなっている可能性がうかがえる。一方で、川畑氏のコメントにあるように、現実的な要素が視野に入りやすくなる社会人には、先進性や社会性だけでは興味が持たれにくい現状もあるようだ。

できるだけ化石燃料を使わず、クリーンなエネルギー推進で経済成長も目指すGX。採用活動においてどれだけその魅力を求職者へ伝えられるか、今後のPR方法等に工夫が必要なのではないだろうか。今後のGX関連求人についても注目したい。