将来のキャリアに不安を抱く若手正社員は約7割 不安に対する行動とは? Kakedas調査
株式会社ジェイックの子会社で、キャリア面談プラットフォーム「Kakedas」を運営する株式会社Kakedasは、20代・30代の正社員を対象とした「キャリア形成」に関する意識調査を実施した。調査結果の概要についてお伝えする。
調査概要
調査名称:「キャリア形成」に関する意識調査
調査対象:20代・30代の正社員
実施機関:株式会社Kakedas(株式会社アスマークに調査を委託)
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年4月25日〜4月30日
回答者数:400名
出典元:20代・30代正社員の7割が「将来のキャリア」に不安|将来のキャリアに不安があるほど、転職活動実施/転職可能性が高い(株式会社Kakedas)
約7割が将来のキャリアについての悩み・不安「ある」
本調査ではまず「将来のキャリアについての悩み・不安」について質問。その結果「少しある(44%)」「強くある(25%)」と、約7割の人がキャリアに悩みや不安を抱いていることが明らかになった。
「今後のキャリア展望」については「あまり明確ではない(45%)」「まったく明確ではない(27%)」と、7割超が明確でないと回答している。
また「今後のキャリア形成に際する転職の可能性」に関する質問では「具体的に求人応募や面接などの転職活動を行っている(4%)」「転職の可能性はあると思っており、サイト登録や情報収集は随時行っている(20%)」「転職の可能性はあると思っているが、具体的な活動はしていない(38%)」「転職する可能性はない(26%)」「分からない(12%)」との回答が寄せられたという。
キャリアへの悩みや不安がある人ほど転職志向が強い
同社は「将来のキャリアに関する悩みや不安」と「転職する可能性」についての回答の関連性を分析。その結果「悩みや不安が強くある」と回答した人の82%が「転職活動を行っている」または「転職の可能性があると思っている」と回答したことが明らかに。キャリア形成への悩みや不安が強い人ほど、転職活動を行っている、もしくは転職の可能性があると考えているようだ。
「キャリア形成に不安な時に取りそうな行動」については「友人や家族に相談してみる(37%)」「転職サイトで求人情報を見てみる(34%)」「キャリア形成につながりそうな資格を調べてみる(32%)」が上位となった。
まとめ
本調査ではキャリアに不安を抱く人ほど転職志向も強いことが明らかになった。結果を受けて、株式会社ジェイック執行役員兼株式会社Kakedas取締役の東宮氏は「企業は、社員の離職防止やエンゲージメント向上のために、社員一人ひとりのキャリア自律を促進するとともに、キャリア安全性(自分のキャリアについて長期間、安全な状態でいられるかどうかを認識できる度合い)を高めることが重要になります」とコメント。そのためには、キャリア研修や面談の実施、今後得られるスキルや経験、市場価値の向上を具体的・客観的に認識する機会の提供などが有効だと提言している。
人手不足が多くの企業で課題となる中、若手社員の離職は極力防ぎたいところ。キャリア展望が明確でないと回答している人も多いことから、まずは「自社でのキャリアについて考える機会を提供する」「ロールモデルを示す」といった取り組みから始めるというのも良さそうだ。
厚生労働省の委託事業「キャリア形成・リスキリング推進事業」では、企業向けの支援メニューも紹介されている。併せて参考にしていただきたい。
参考:ジョブ・カード活用、雇用型訓練、セルフキャリアドック導入(キャリア形成・リスキリング推進事業/厚生労働省)














