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将来のビジョンを持てない若手社員が半数以上、企業に求めることは? さんびる調査

2024.06.12

株式会社さんびる(本社:島根県松江市、代表取締役:田中正彦)は、20代の社会人(正社員)を対象に自身のビジョンと企業に求めることに関する調査を行った。調査結果の概要について紹介する。

若手社員のリアルな声から自身のビジョンや企業に求める声を調査

同社は、どれほどの人が高い志や自身のビジョンを持って仕事を行っているかという点に注目。「社会人の自己分析なども推奨される中、人生の中で仕事に何を求めるのかは人によって異なるのは当然で、それをまずは自身が理解することが重要なのかもしれません。特に、若手社員にとっては現段階で明確なビジョンを持って仕事に取り組むことは、今後の長いであろう社会人人生においてプラスに働くことが多いでしょう」と前置きした上で、様々な理由から働く上での目標を定められずにいる人も一定数いると推察。

そこで同社は、20代の若手社員を対象に自身のビジョンや、企業に求めることについてリアルな声を聞く調査を実施した。

調査概要

調査概要:自身のビジョンと企業に求めることに関する調査
調査期間:2024年5日22日
調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象:20代の社会人(正社員)
調査人数:100人
出典元:株式会社さんびる

将来のビジョンを持たない若手社員が半数以上

将来のビジョンを持たない若手社員が半数以上

同社はまずはじめに、仕事について明確に将来のビジョンを持っているか質問。その結果「いいえ」との回答が54.0%と半数を超えた。同社は目の前の仕事に慣れることで手一杯なことが背景にあると推察している。

同社は次に、ビジョンを持っていると回答した人を対象に、具体的なビジョンについて尋ねた。その回答から、若手社員が持つビジョンは「現在の会社でキャリアアップ」「起業やヤングリタイア」の2パターンに分かれることが明らかになった。

逆に、将来のビジョンが明確ではないとした理由については「プライベートの優先事項があるため」との回答が33.3%で最多であったことが報告された。そのほか仕事面に関するものとして「現在の仕事にやりがいを感じていない(27.8%)」「働いている業界の将来が不透明(18.5%)」といった理由が多く挙げられているという。

また「自分の強みや弱みがわからない(18.5%)」「自分の興味や関心がまだ定まっていない(13.0%)」という回答から同社は、自分自身のことを知ることも重要ということが読み取れるとしている。

自社でのキャリア成長機会への満足度は?

自社でのキャリア成長機会への満足度は?

続いて同社は、現在の職場でのキャリア成長の機会についてどのように感じているかを質問。その結果「満足している(36.0%)」「非常に満足している(23.0%)」と、満足している人の方が比較的多いことがわかった。

具体的に若手社員が企業に求めることとしては「ワークライフバランス(41.0%)」「高い給与とボーナス(33.0%)」「キャリア成長の機会(28.0%)」が上位に並んでいる。

また、今後身につけたいと考えているスキルについては「専門的な技術スキル(37.0%)」「プロジェクト管理(34.0%)」「コミュニケーション能力(27.0%)」という回答が多く挙げられたことも明らかになった。

なお、今後のキャリアにおいて挑戦したいことの上位は「専門資格の取得(44.0%)」「管理職への昇進(24.0%)」「副業やフリーランスとしての活動(20.0%)」となっている。

まとめ

本調査結果からは、プライベート重視の考えや現在の仕事にやりがいを感じられないことが要因となり、半数以上の若手社員が将来のビジョンを持てていないことが明らかとなった。一方で企業に対してキャリア成長の機会を求める声も挙げられている。

同社は本調査結果を受けて「若手社員が理想のキャリアを思い描き成長していくために、企業と社員双方の歩み寄りと努力は欠かせないポイントになるでしょう」と提言した。

従業員の成長においては、自身のキャリアについて明確なビジョンを持つことが重要だと考えられる。企業としてキャリア形成に向けてどのような支援ができるか、改めて検討する機会としていただきたい。