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「退職代行」高い知名度の一方で利用には慎重な姿勢【退職代行の知名度・イメージ調査】

2024.06.12

株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼社長CEO:有本隆浩)は、管理部門・士業のためのビジネスメディア「Manegy(マネジー)」にて管理部門・士業人材を中心とした425名を対象に、退職代行に関する調査を実施した。調査結果の概要について紹介する。

調査概要

調査テーマ:『管理部門・士業の「退職代行」における認知度・イメージ調査』
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
有効回答数:425名
調査実施日:2024年5月11日~5月19日
調査主体:株式会社MS-Japan
出典元:退職代行サービスの知名度は92%!利用したことがある割合は?【退職代行に関する実態調査】(株式会社MS-Japan)
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある

知名度92%の退職代行に抱くイメージは?

知名度92%の退職代行に抱くイメージは?

本調査では「退職代行を知っていますか?」という設問に対し「サービス内容を知っている(66.8%)」「聞いたことがあるが、サービス内容は知らない(25.2%)」との回答となり、合わせて92.0%と知名度の高まりがうかがえる結果が出ている。職種別では、従業員の入退社に携わる「人事」が最も高い。

また退職代行のイメージ調査では、回答は「サポート範囲が気になる(27.8%)」「いざという時に役に立ちそう(27.3%)」「個人情報の扱いが不安(25.6%)」と三極化。

年代別にみると、20・30代と40代では「いざという時に役に立ちそう」が1位となっている。50代以上では「サポート範囲が気になる」が1位にランクインしたが、2位以下に「個人情報の扱いが不安」「信用できない」などが並び、慎重な姿勢がうかがえる。

利用者はわずか1.6% 利用意向も約1割と少数派

利用者はわずか1.6% 利用意向も約1割と少数派

本調査によると、実際に退職代行を利用したことがある人はわずか1.6%となっている。年代別では「20・30代(3.6%)」「50代以上(0.7%)」と、年齢が上がるに伴って利用率が下がっている。

また「退職代行を利用してみたいですか?」という設問には「積極的に利用したい(0.5%)」「機会があれば利用したい(13.4%)との回答割合になっており、利用に前向きな姿勢は少数派であることが判明した。なお、利用したいと回答した割合が最も高い職種は「経理」の23.0%であった。

まとめ

退職代行の認知度は高まっているものの、実際の利用には慎重な意見が多いようだ。突然の退職となりがちな退職代行の利用は、企業としてはできる限り避けたいものだろう。また昨今では退職者とのコミュニティを持ち、職場復帰へとつなげる「アルムナイ人材の活用」も重要視されており、なおのこと円満な退職が望ましい状況にあると言える。

現状の利用率はそう高くない退職代行だが、認知度の高まりとともにサービスの充実が進めば、利用率が上昇する可能性もあるだろう。離職防止の取り組みはもちろんだが、退職の意向を伝えやすくすることも、企業としては重要な取り組みと考えられる。従業員が相談しやすい環境となっているか、今一度見直す機会としていただきたい。