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6割超が上司を理由に退職検討経験あり【20〜50歳の現役世代に聞いた上司とのコミュニケーションの実態】

2024.06.14

株式会社アシロ(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:中山博登)は、運営するポータルサイト「ベンナビ労働問題」にて、上司がいる、もしくは上司がいた経験を持つ男女1656人を対象に、上司とのコミュニケーションについて調査を実施した。

調査概要

調査対象: 20歳以上の男女1656人
性別割合: 20代(40%)30代(30%)40代(20%)50代(10%)
調査方法: Freeasyを用いたインターネットリサーチ
調査日 : 2024年5月28日〜2024年05月30日
出典元:6割以上が上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある!1,656人に調査実施!(ベンナビ労働問題/株式会社アシロ)

上司の約8割が部下に不満 部下の不満は?

同社は、2024年5月に実施した調査(※)により、部下を持ったことがある人のうち79.9%が部下に対して不満を抱いており、39.7%は部下とのコミュニケーションが円滑に行われていないと感じているとの実態を明らかにしていた。

上司・部下間の不満は必ずしも一方的なものではないと考えた同社は、上司がいる、もしくは上司がいた経験をもつ男女1656人を対象として、上司に対する不満やコミュニケーションにおける課題を調査した。

※出典元:8割の上司が部下に不満があると判明!2,432人の上司にアンケート調査を実施(ベンナビ労働問題/株式会社アシロ)

4割弱が上司とのコミュニケーションに課題感

4割弱が上司とのコミュニケーションに課題感

本調査ではまず「上司とのコミュニケーションでよく使用する手段はなんですか?」と質問したところ、76.3%が「対面」と回答している。

また「上司とのコミュニケーションが円滑に行われていると感じますか?」との質問には63.1%が「感じる」と回答。36.9%は「感じない」と回答していることから、4割弱が上司とのコミュニケーションに課題があると推察される。

続いて「上司に不満がありますか?」との質問では「まったくない」は22.8%に留まり、77.2%が上司に不満を抱えていることが判明した。具体的には「指示があいまい(388人)」「振られる仕事が多すぎる(316人)」が上位となっている。

同社は、前述した調査(※)では上司が抱える部下への不満について「指示をうまくくみ取れない」が3番目に多いことから「お互いの性格や価値観の部分だけではなく、知識や経験の差から不満が生じてしまっている可能性があるかもしれません」との見解を示した。

自分のパフォーマンスと退職意向への上司の影響は?

自分のパフォーマンスと退職意向への上司の影響は?

続いて本調査では「上司が自分のパフォーマンスに影響すると感じますか?」と質問。その結果「とても影響する(23.7%)」「多少影響する(36.7%)」と、合計して60.4%が上司は自分のパフォーマンスに影響すると感じていることが明らかになった。

また同社は、上司に対して不満を持っている人のうち、さらなる調査に協力した600人に対して「上司が理由で会社を辞めたいと思ったことはありますか?」と質問。66.7%が「ある」と回答したことを報告している。さらに、そのうちの39.7%が「実際に退職/転職した」としており、10.5%は「異動をした」と回答したことも明らかにした。「転職活動をしたが実際には転職しなかった」と回答したのは15.3%であり、65.6%は環境を変えるために何らかの行動をしたことが示唆された。

まとめ

同社の調査によって、上司・部下ともに互いに何らかの不満を抱く人が約8割に及ぶことが明らかになった。上司に不満を持つ部下600人を対象にした質問では、6割超が退職を検討した経験があることを明かしている。人材不足が大きな課題となるなか、企業としては見逃せない調査結果と言えるだろう。

上司への不満は言い出しにくく、周囲へ相談しづらい問題とも考えられる。従業員が上司に関することでも安心して相談できる窓口を設置するなど、早急な対策が必要ではないだろうか。

また、上司に不満を抱く理由として最も多く挙げられたのは「指示があいまい」であった。部下に対してどのような指示の出し方が最適なのか、上司側は改めて考える必要がありそうだ。