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20代・30代正社員の83% 上司や人事に、キャリアの本音を相談した経験がない

2024.06.18

株式会社ジェイックの子会社で、キャリア面談プラットフォーム「Kakedas(カケダス)」を運営する株式会社Kakedasは、20代・30代の正社員を対象とした「キャリア形成」に関する意識調査を実施した。調査結果の概要について紹介する。

調査概要

調査名称:「キャリア形成」に関する意識調査
調査対象:20代・30代の正規雇用者
実施機関:株式会社Kakedas(株式会社アスマークに調査を委託)
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年4月25日-4月30日
回答者数:400名
出典元: 20代・30代の正社員に「キャリア相談状況」について調査 |83%が「上司や人事に、キャリアの本音を相談した経験がない」(株式会社ジェイック)

キャリアに関する相談経験は少ないが悩み・不安を抱える人は約7割

キャリアに関する相談経験は少ないが悩み・不安を抱える人は約7割

本調査ではまず「これまで上司や人事にキャリアに関する本音を相談したことはありますか」と質問。その結果「ない」が83%となっている。また「直近1年間でキャリアに関して本気で誰かに相談したことはありますか」との質問についても、「ない」が76%と高い割合に。

「将来のキャリアについての悩み・不安」については「少しある(44%)」「強くある(25%)」と、約7割の人が悩みや不安を抱えていると回答。キャリアに関する相談をできている人は少ない一方で、多くの人が不安を抱えていることが明らかになった。

キャリア相談において「相談しやすい人」と「適切だと思う人」

キャリア相談において「相談しやすい人」と「適切だと思う人」

次に同社は「本音のキャリア相談において、相談しやすい人」について複数回答で質問。その結果「相談しやすい人はいない」「家族」が同率で33%という結果に。次いで「職場外の友人(28%)」「上司(27%)」「職場の同僚や同期(20%)」が上位に並んだ。

続いて同社は「本音のキャリア相談において、適切だと思う人」についても、複数回答で質問している。回答の上位は「適切だと思う人はいない(36%)」「上司(27%)」「家族(21%)」となり、周囲に相談相手として適切だと思える人が少ない状況がうかがえる結果であった。

まとめ

同社が前回公表した調査(※1)では、キャリア形成への不安が転職の要因となりやすいことが明らかになっている。株式会社Kakedas取締役 兼 株式会社ジェイック執行役員の東宮氏は、そうした前回調査の結果も踏まえて「企業は20代・30代社員の離職防止やエンゲージメント向上のために、社員一人ひとりのキャリアに関する本音や悩みを聞き出し、解決に向けたアプローチを行うことが重要です」とコメント。そのためには社内での面談と外部のキャリアコンサルタントによる面談の併用などにより、社員のキャリア自律をより効果的に支援する必要があると提言した。

株式会社リクルートが実施した「グローバル転職実態調査2023(※2)」では、キャリア自律はリスキリングを推進する上でも重要だという結果が報告されている。キャリア自律に向けた取り組みは、企業に欠かせないものと言えるだろう。

従業員が自身のキャリアについてどのような支援を求めているのか、改めて把握する機会としていただきたい。

※1出典元:【調査】20代・30代正社員の7割が「将来のキャリア」に不安(株式会社ジェイック)
※2出典元:リクルート・Indeed「グローバル転職実態調査2023」報告書 リスキリングの再考(株式会社リクルート)