オンプレミスからSaaSへの乗り換え、8割超が懸念点あったと回答も満足度は9割超に　ヒューマンテクノロジーズ調査

株式会社ヒューマンテクノロジーズ（本社：東京都港区、代表取締役：家﨑晃一）は、オンプレミスからSaaSへの勤怠、労務管理システムの乗り換えに携わった会社員110名（従業員数500名以上の企業に勤務）を対象に、大企業のSaaS乗り換えに関する実態調査を実施。乗り換えを決めた理由や、当初抱いた懸念点、乗り換え後の満足度などを調査した。ここでは調査結果の概要についてお伝えする。

調査概要

調査名称：大企業のSaaS乗り換えに関する実態調査
調査方法：インターネット調査（調査会社：IDEATECH）
調査期間：2024年4月15日〜同年4月16日
調査対象と回答数：大企業（従業員数500名以上）に勤務する、オンプレミスからSaaSへの勤怠、労務管理システムの乗り換えに携わった会社員110名
出典元：【勤怠・労務管理システムの乗り換え実態調査】オンプレからSaaSへ、9割以上が満足。最多理由は「運用・保守の負荷を軽減」（株式会社ヒューマンテクノロジーズ）
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

オンプレミスからSaaSへの乗り換え理由と懸念点

本調査ではまず「Q1.お勤め先のシステムを、オンプレミスからSaaSに乗り換えた理由を教えてください。（複数回答）」と質問。その結果「運用・保守の負荷を軽減できるから（59.1%）」「システム利用者の負荷が削減できるから（54.5%）」「容量の拡張や負荷分散が柔軟にできるから（49.1%）」が上位に並んだ。

また「Q3.当初、オンプレミスからSaaSへの乗り換えを検討する上で、懸念点がありましたか。」との質問には「とてもあった（22.8%）」「ややあった（61.8%）」と、84.6％が懸念を抱いていたことが明らかに。具体的な懸念点としては「社内のセキュリティ整備（68.8%）」「既存システムとの互換性（51.6%）」「初期設定やデータ移行など導入時の手間（48.4%）」などが多く挙げられた。

乗り換え後の満足度は9割超

続いて本調査では「Q5.お勤め先のシステムを、オンプレミスからSaaSに乗り換えてみての満足度を教えてください。」と質問。その結果「とても満足している（30.0%）」「やや満足している（60.9%）」と、9割超が乗り換えに満足していることがわかった。

満足している理由としては「導入が容易だったから（57.0%）」「セキュリティ対策を任せられるから（53.0%）」「場所を問わずアクセスが可能で利便性が高いから（47.0%）」に多く回答が集まっている。

なお、乗り換え時の情報収集の方法としては「比較サイトの閲覧および資料ダウンロード（53.6%）」「インターネットでの検索（42.7%）」「イベント・展示会への参加（40.9%）」が上位となった。

まとめ

本調査によって、オンプレミスからSaaSへの勤怠・労務管理システムの乗り換えは、運用と保守の効率化を目的に実施した企業が多いことがわかった。

同社は本調査結果を受けて「テクノロジーの進化とともに企業の運営方法も大きく変わってきており、これからの企業戦略においては、経営の効率化だけでなく、新しい技術への適応や将来的な競争力の強化の面で、効率的なシステムの選択がますます重要になってくるでしょう」とコメントしている。

本調査結果では8割超の企業が乗り換え前には懸念を抱いていたと回答しているが、乗り換え後の満足度は9割超と非常に高い。乗り換えを検討する際は懸念点を洗い出した上でシステムを選定することも重要ではないだろうか。本調査では、情報収集の際にWebや展示会等を活用した企業が多いこともわかっている。検討時の参考にしていただきたい。