エンゲージメントサーベイ、公開と議論を求める声が8割に バヅクリ調査
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バヅクリ株式会社は、会社員2200名を対象に「社内アンケート(エンゲージメントサーベイなど)に関する調査」を実施。調査結果の開示を希望する割合、チーム内でのコミュニケーションの重要性、職場の人間関係が施策にどのように影響しているのかを検証した。
エンゲージメント向上に向けた効果的な施策のために
近年、離職防止や生産性向上を図る上で重要視されるのがエンゲージメントの向上だ。
同社は、エンゲージメント向上のためには、働き方や職場環境の改善といった取り組みが重要とした上で、何よりも現場で働く社員の協力が不可欠であるとの見解を示し、社員が取り組みについてどのように感じているかを理解することの重要性を指摘する。
そこで同社は今回、エンゲージメントサーベイの回答経験者を対象にアンケートを実施。調査結果の開示を希望する割合、チーム内でのコミュニケーションの重要性、職場の人間関係が施策にどのように影響しているのかを検証し、資料にまとめた。
調査概要
調査対象者:エンゲージメントサーベイツール利用経験のある会社員
調査時期:2024年4月26日〜5月2日
サンプル数:330名
属性(性別):男性73.6%(243名)女性26.4%(87名)
出典元:バヅクリ株式会社
集計結果の開示・フィードバックを望む人は約8割
![集計結果の開示・フィードバックを望む人は約8割](/img_contents/news/16443/16443_blc3.png?1720269607)
本調査ではまずはじめに、会社員2200名に対し「今までに働いた会社や組織で、働きやすさや組織への満足度等に関する社内アンケートに回答したことがあるか」と質問。「定期的に回答したことがある(28.6%)」「過去に回答したことがある(20.1%)」と、合わせて48.7%が、エンゲージメントサーベイ等への回答経験を持つことが明らかになった。
さらに、エンゲージメントサーベイ回答経験があると回答した人のうち330名を対象に「社内アンケートの集計結果を、社内に開示もしくはフィードバックなどで共有してほしいか」と質問したところ、78.3%の人が「共有をしてほしい」と回答したことを報告している。
また、同対象者(330名)への「社内アンケートの集計結果をもとに社内もしくはチーム内での議論が必要だと思うか」との質問では「必要だと思う(41.0%)」「やや必要だと思う(40.7%)」と、合わせて81.7%が議論が必要という認識を持っていることがわかった。
一方で、実際に社内アンケートの集計結果をもとに社内もしくはチーム内での議論を行った経験について「議論をしたことがある」と回答した人は47.7%にとどまったという。
なお、同社が「職場の人間関係がどのようにエンゲージメント向上施策に影響しているか」を検証したところ、人間関係の良し悪しに合わせてアプローチ方法を変えることがエンゲージメント向上施策において効果的であるとの結果が出ている。
まとめ
本調査ではエンゲージメントサーベイの調査結果について開示を望む人が約8割存在し、多くはその結果をもとに議論することが重要だという認識を持っていることが明らかになった。一方で、実際に議論をした経験がある人は半数以下にとどまっており、企業側が従業員の期待に応えられていない様子がうかがえる。
同社は本結果を受けて「エンゲージメント向上のためには、従業員の声を拾い上げ、従業員の状況に合わせた施策を実施し、従業員が当事者意識を持てるようにすることが重要です」とコメント。具体的な施策の実行に向けたデータをホワイトペーパーとして提供している。
エンゲージメントサーベイの実施にあたっては、結果をもとに従業員とともに具体的な施策を検討することで、サーベイ実施の効果はより高まるだろう。今後取り組む際はぜひ参考にしていただきたい。