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会社からの評価に納得していないZ世代が4割超、望む評価制度は? One人事調査

2024.07.10

One人事株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:唐沢雄三郎)はZ世代を対象に「会社からの評価に関する調査」についてアンケートを実施。多くの企業で夏の賞与が支給される時期に合わせ、給与額や賞与額に影響する会社の評価制度に対しての認識について調査した。ここでは調査結果の概要をお伝えする。

調査概要

調査期間:2024年6月17日~6月25日
調査対象:16歳~28歳、男女、正社員として勤務する社会人
有効回答数:435名
調査方法:インターネット調査
出典元:One人事株式会社

約6割が自分の給与額を「低い」と回答 能力を「正しく評価されていない」

約6割が自分の給与額を「低い」と回答 能力を「正しく評価されていない」

本調査結果を見ると、約6割のZ世代が自分の給与額について「低い」と回答した一方で「高い」との回答はわずか11.3%にとどまっている。

また、自分の能力に関する会社からの評価については「正しく評価されていない」との回答が41.3%と半数に迫った。理由には評価基準の曖昧さや、公平性に欠ける評価への不満の声が寄せられたという。

一方で「正しく評価されている」と回答した人からは「目標管理シートで評価されている」「個人面談がある」「フィードバック面談がある」「若い人でも昇進している」「賞与の査定等で、自身の業務に関してプラス査定がされている」「昇給制度と今の能力値が見合っている」などの声が寄せられていることも明らかに。会社が正しく評価しようとしている実感が得られていることがうかがえる。

評価制度の現状と理想 「年功制度」を望む人も

評価制度の現状と理想 「年功制度」を望む人も

本調査では、勤務先の評価制度について質問した結果、個人の具体的な成果に基づいて評価する「成果主義(18.9%)」が最多に。次いで、個人のスキルや知識に基づいて評価する「能力主義(17.9%)」年齢や勤続年数に基づいて評価する「年功主義(16.3%)」が続く結果となった。

また、Z世代が会社に求める評価制度としては「成果主義(21.5%)」「能力主義(20.8%)」「年功主義(11.1%)」が上位にランクイン。同社の報告によれば、設定された目標に対しプレッシャーを感じる人、勤続年数に対しても評価して欲しいという人が一定数いるようだ。

まとめ

会社の評価制度に対して納得できていないZ世代が多くいることが明らかになった。一方で、現状の評価制度と理想の評価制度の上位には大きな違いがみられていない。評価の枠組みよりも、実際の評価に不満があると推察される。

企業により重視したい評価項目は異なるだろう。しかし、どのような評価制度であっても評価される従業員が納得していなければ、離職やモチベーションの低下につながる可能性がある。明確な評価基準や透明性の高い評価となっているか、この機会に改めて見直してみてはいかがだろうか。