掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

Z世代の入社意向度にSNSが影響、内定承諾までに望むSNS情報とは? No Company調査

2024.07.24

企業の人事部門向けに採用広報(採用マーケティング)支援を行う株式会社No Company(本社:東京都港区、代表取締役:秋山真)は、25卒就活生向けに採用情報の「情報収集期(2023年6月)」と内定承諾などを行う「意思決定期(2024年3月)」にそれぞれアンケート調査を実施。各時期における就活生のSNS活用実態をまとめたレポートを発表した。ここではレポートの概要をお伝えする。

調査概要

◆調査時期:2023年6月8日~6月15日、2024年3月5日~3月12日
◆調査方法:インターネット調査
◆対象エリア:日本全国
◆調査対象:19歳~22歳の就職活動をしている大学生
◆有効回答数:(2023年6月調査)241人/(2024年3月調査)250人
◆調査主体:株式会社No Company調べ
出典元:No Company、25卒就活生の「情報収集期」と「意思決定期」におけるSNS活用実態を調査。Z世代はSNSの情報で入社意向度が変化(株式会社No Company)

SNSでの情報収集「意思決定期」により重視 入社意向度にも影響

SNSでの情報収集「意思決定期」により重視 入社意向度にも影響

本調査では「就職活動において、SNSで情報収集をすることはありますか?」の質問に対して「ある」との回答は「情報収集期」よりも「意思決定期」が6.3ポイント増となっている。また「就職活動において、企業の情報をSNSで検索することはありますか?」でも「ある」は3.6ポイント増となったという。

また本調査では、選考や入社意向度にもSNSの情報が大きく影響することが判明している。本調査の中で「SNSで特定の企業の仕事内容や働き方、社風などに関する発信を見て、その企業に興味を抱いた(もしくは魅力が深まった)経験はありますか?」という質問に対し、約半数のZ世代就活生が「ある」(情報収集期:53.5%、意思決定期:50.8%)と回答。さらに「ある」と答えた学生のうち約8割が、SNSを見たことで選考・入社の意向度が上がったと回答しているのだ。

Z世代が望むSNSでの発信とは?

Z世代が望むSNSでの発信とは?

「企業に対して、どのSNSやメディアで就活関連の情報を発信してほしいですか?(複数可)」との質問では、「情報収集期」「意思決定期」で結果に差はほとんどなく、いずれの時期も「X(旧Twitter)」「YouTube」「Instagram」「LINE」がトップ4となっている。

また「企業にはどんな情報フォーマットで採用情報を発信してもらいたいですか?(複数可)」の質問では、いずれの時期も「情報が視覚的に見やすくまとまっている画像」がトップに挙げられた。これは、Instagramなどで見られる画像の上に文字を載せたコンテンツを指すという。一方、2番目に多く挙げられた回答には「情報収集期」と「意思決定期」で違いが見られている。「情報収集期」では「短尺で簡単に見やすいカジュアルな動画(44.8%)」が「意思決定期」では「文字ベースで情報が詳細に見られる記事(42.4%)」がそれぞれランクインした。

また、「企業に対して、オンライン上でどのような情報を発信して欲しいですか?(複数可)」という質問に対して「情報収集期」よりも「意思決定期」の方が「福利厚生(2.7ポイント増)」のニーズが上がっていることも報告されている。

まとめ

本調査ではZ世代の就活生が内定承諾などを行う時期にこそ、SNSでの情報収集を重視している様子がうかがえた。また、就活の時期によって求める情報に差があることも判明している。

同社は本調査結果を受けて「企業は就活のフェーズごとに就活生が必要とする情報を踏まえ、その情報が伝わりやすい情報フォーマット(画像、動画、文字など)で発信することで、よりコンテンツを就活生に届けやすくなる」とコメントしている。

売り手市場が続く今、企業は内定を出しても簡単には安心できない状況だ。学生らの「意思決定期」におけるSNS活用は、欠かせない取り組みと言えるだろう。採用担当者は本調査結果を参考に、より就活生に届く情報発信を行えるよう、今後の採用活動でのSNS活用について検討する機会としていただきたい。