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ビジネスパーソンの平均ランチ代はやや上昇&欠食率は悪化!賃上げ・物価高の影響は? エデンレッドジャパン調査

2024.09.19

株式会社エデンレッドジャパン(本社:東京都港区、代表取締役:天野総太郎)は、同社が実施している「ビジネスパーソンのランチ実態調査」の2024年度版の結果を公表。春闘の賃上げ率が33年ぶりの5%台となるなど賃上げが話題になる一方で、物価高が続いている2024年、ビジネスパーソンのランチ事情はどう変化しているのか? 金額をはじめ、家計への影響や節約意識など、ランチに関するさまざまな実態が明らかとなった。

調査概要

調査名:ビジネスパーソンのランチ実態調査2024
調査主体:株式会社エデンレッドジャパン
調査方法:WEBアンケート方式
調査期間:2024年9月3日~9月4日
調査対象:全国20~50代のビジネスパーソン男女600名 ※年代・性別均等割付
出典:エデンレッドジャパン調べ【歴史的賃上げでも…8割以上が「お小遣いが増えていない」!「ビジネスパーソンのランチ実態調査2024」】

「家計が苦しい」「小遣いは増えていない」ともに約8割

「家計が苦しい」「小遣いは増えていない」ともに約8割

同調査ではまず、賃上げの家計への影響を調べるため、今年家計が苦しいと感じるかどうかを質問。その結果79.3%が「苦しいと感じる」と回答し、その内の44.0%は「昨年よりさらに苦しい」と感じていることが判明した。

さらに、小遣いの増減については「変わらない(62.4%)」「やや減った(10.2%)」「かなり減った(12.0%)」が合計で84.6%に。およそ5人に1人は小遣いが減っていることから、賃上げによる生活への好影響はまだ限定的であることがうかがえる。

また、同社ではここ1年の節約への意識についても質問。「とても意識している」「やや意識している」が合わせて84.9%となっている。節約を意識する項目については、2022年、2023年に続き、今年も「食費(73.1%)」が2位の「光熱費(49.9%)」に大きく差をつけて1位となっている。

ランチ代の全体平均は2023年より24円アップ、欠食率は過去最高

ランチ代の全体平均は2023年より24円アップ、欠食率は過去最高

今回の調査によれば、勤務日のランチ代平均は昨年の400円から24円アップの424円に。特に飲食店でのランチ代平均はここ2年で705円から929円と200円以上高騰しているという。一方で、ここ1年、勤務日に使えるランチ代に変化があったかとの質問には、32.5%が「減った/やや減った」と回答。円安や原材料費高騰の影響によりランチ代が上昇しているにもかかわらず、賃上げがあってもお小遣いが増えていないことから、使えるランチ代は減少傾向にあるようだ。

また、26.7%が「勤務日にランチを食べないことがある」と回答し、ランチの欠食率は2022年(25.3%)・2023年(23.7%)よりも増加。欠食頻度としては、週2回以上食べない人が半数に上ったという。

さらに同社は、ランチを食べない人に仕事へどのような影響があるか質問。53.7%が「悪影響がある」と感じていることが判明した。最も多かったのは「やる気・集中力の低下(43.8%)」で、続いて「イライラやストレスの増加」「判断力・思考力の鈍化」(ともに40.6%)という結果となり、ランチの欠食が生産性低下につながりかねないと同社は指摘する。

まとめ

物価高騰や円安が家庭へ大きく影響をもたらす中、「歴史的賃上げ」と呼ばれる状況でもビジネスパーソンのお小遣いは増えず、ランチの欠食率上昇や質の悪化につながっていることが明らかに。株式会社帝国データバンクの調査(※1)によれば、2024年9月は5カ月ぶりに1000品目を超える食品値上げがあり、10月にはさらに3000品目前後となる値上げラッシュが予測されている。

従業員の健康を守り、生産性の低下を防ぐためにも、企業として継続的な賃上げや食事への補助が求められているのではないだろうか。

※1:定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年9月(帝国データバンク)