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「kintone」が「奉行クラウド」と連携 双方の強み活かし”Fit to Standard”実現を目指す

2024.10.18

サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)と株式会社オービックビジネスコンサルタント(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:和田成史、以下OBC)は、サイボウズが提供するノーコード・ローコードツール「kintone(キントーン)」と、OBCが提供する基幹システム「勘定奉行クラウド」の連携機能を共同で企画。2024年10月17日よりOBCから提供を開始した。サイボウズは、この提供を皮切りに、「kintone」と基幹システムの連携による“Fit to Standard”の実現を進めていくとしている。

ERPを軸としたDX時代の基幹システムへ

サイボウズはDX時代の基幹システムにおいて、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応すべく、ERPを軸に企業ごとの最適な単位で分けた機能が疎な関係で連携する疎結合システムであることが求められているとして、“Fit to Standard”に注目。

基幹システム構築のアプローチの考え方“Fit to Standard”には、ERPの機能を標準として業務をシステムに合わせていく“Fit to Product Standard”と、企業が定める業務の理想像を標準としてシステムを業務に合わせていく“Fit to Company Standard”の2種類がある。これらを適材適所に組み合わせることが“Fit to Standard”の実現につながるという。

サイボウズは基幹業務について、ERPに入力する前の未確定データの分散入力や集計、申請、ERPからのデータ参照などを「kintone」上で行う、ERP×ノーコードツールの組み合わせが有効なアプローチとして挙げられると解説している。(※1)

近年、多くの企業はインボイス制度や電子帳簿保存法のために基幹システム対応に追われており、「kintone」は基幹システム周辺業務の効率化のために利用されていた。基幹システムと機能連携して利用するという踏み込んだ活用にまで至っていないケースが多くあったというが、サイボーズではインボイス制度や電子帳簿保存法対応のトレンドがひと段落したこのタイミングで“Fit to Standard”の実現を支援するとしている。

※1 参考:「Fit to Standard」に関する詳細(サイボウズ株式会社)

双方の強みを活かした連携で企業業務の標準化を支援

「奉行クラウド」は、累計80万社のノウハウが詰まった基幹システムで、幅広い対応と細やかな機能の提供により、基本業務をなるべく変えることなく運用を可能にする網羅性があるという。

ITの知識がなくても自社の業務に合わせたアプリを作成でき、日々変化する業務にあわせた改良も簡単に素早くできる「kintone」と掛け合わせることで、クラウドERPとしてあらゆる企業業務の標準化を実現することが可能になると両社は見込んでいる。

多くの企業へDX支援を行っているサイボウズとOBCは“Fit to Standard”の世界を実現するため、両社の協力のみにとどまらず、この取り組みをさまざまなパートナーにも展開し、多くの企業への支援拡大に向け、活動を進めていくと発表している。

まとめ

業種や規模を問わず、経営の意思決定や課題の把握、戦略の策定などに、データや分析結果を基に行うデータドリブン経営への注目が高まっており、サイボーズでは「ERPパッケージを活用する企業は増加傾向にある」としている。

両社は今回機能連携することで、基幹システム周辺業務の効率化にとどまらず、企業業務の標準化を支援。こうした連携は、より本質的なDXの実現を支える取り組みとして多くの企業で重宝されることだろう。

「2025年の崖」も目前に迫る中、DX推進への取り組みはますます重要度を増している。IT人材の獲得や育成と並行して、自社の基幹システム構築を見直していくことも必要ではないだろうか。