BPaaS「詳しく知らない」が約80%も、導入企業では約80%が効果実感 jinjer調査
jinjer株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑内孝志)は、企業の人事担当者421名を対象に「BPaaSの認知度・利用実態調査」を実施。本調査のテーマは、業務プロセスごと外部企業に委託し、SaaSを使ってDXを推進するサービス形態「BPaaS(Business Process as a Service)」だ。デジタル化が進む中、業務プロセスの効率化を支援するBPaaSに対する企業の認知度や利用実態を明らかにした。
調査概要
調査概要:BPaaSの認知度・利用実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年10月18日~10月22日
調査対象:企業の人事担当者 計421名
出典元:jinjer株式会社
BPaaSの認知度「全く知らない」は約6割
本調査で「BPaaS(Business Process as a Service)」の認知度を尋ねたところ、全体の59.1%が「全く知らない」と回答。次いで21.4%が「聞いたことはあるが、詳細を理解していない」、「知っており、詳細まで理解している」と答えたのは19.5%にとどまったという。
また勤め先で「BPaaSを利用しているか」を聞いたところ、「利用している(34.8%)」「今後導入を検討している(15.0%)」と、全体の約50%がBPaaSを既に利用、もしくは導入を検討していることが明らかになった。
続いて、BPaaSを「利用している」または「今後導入を検討している」と回答した人を対象に「BPaaSを導入・検討している理由」について質問。その結果「工数削減につながるため(59.2%)」「コスト削減のため(54.4%)」「社内に運用するノウハウが無いため(41.7%)」「BPOに比べ、社内にノウハウを蓄積しやすいため(29.1%)」といった回答が寄せられている。
Baas導入で「業務効率・生産性の向上」にどんな変化が?
次に同社は、BPaaSを「利用している」または「以前は利用していたが、現在は利用していない」と回答した人を対象に「BPaaS導入、業務効率や生産性にどのような影響があったか」を質問。その結果「向上した(48.9%)」「大幅に向上した(31.9%)」と、合わせて約80%がBPaaS導入で業務生産性が上がっていることが判明した。
一方で「BPaaSを利用するなかで、感じている課題」については、「利用コストが高い(49.5%)」「セキュリティ面に不安がある(47.3%)」「業務フローに合わない部分があった(41.8%)」「期待した効果が得られていない(13.2%)」といった声が挙げられている。
「BPaaSを利用している業務分野」としては「会計・財務管理(経費精算業務、決算業務、請求書発行など)(80.6%)」「人事労務管理(入社・退社手続き、勤怠管理、給与計算など)(77.8%)」が多かった。
まとめ
同社によれば、働き方の多様化に伴い、SaaS導入に取り組んでいる企業の中には、自社で運用するためのノウハウやリソースが不足しているケースもあるという。外部委託で業務プロセスの全体に対して効率化を進められるBPaaSは、そうした企業こそ活用を検討すべきサービスと言えるだろう。
現時点での認知度は高くないことが明らかとなったBPaaSだが、利用企業では業務効率・生産の向上を実感する声が多く寄せられている。課題として挙げられたコスト面やセキュリティ面での不安が解消されれば、導入を検討する企業はより増加することだろう。
利用企業においては「会計・財務管理」「人事労務管理」の分野での活用が多いことも明らかになっている。各業務の担当者はBPaaSについて、まずは情報収集から始めてみてはいかがだろうか。