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約9割が「職場で納得いかない暗黙ルールがある」。どんなルール? Job総研調査

2024.11.12

パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関、Job総研は、「はたらく現場での疑問」を収集する「Job weeQ」を実施しており、今回は社会人男女を対象に「職場の暗黙ルール」に関する調査とQ&Aの募集を行った。制度として定まっていない独特の決まりや雰囲気など、いわゆる”暗黙のルール”に対して、社会人がどのような疑問や考えをもっているかを明らかにした。

調査概要

参加対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件 :全国/男女/20~50代
実施期間 :2024年10月16日〜10月31日
総投稿数 :805件
調査方法 :インターネット調査
出典元:Job総研(パーソルキャリア株式会社)

納得いかない職場の暗黙ルール「ある」が約9割 1位は「上司の言うことが正しい」

納得いかない職場の暗黙ルール「ある」が約9割 1位は「上司の言うことが正しい」

同社の報告によると、納得いかない職場の暗黙ルールについて「ある」と回答した人は88.0%と9割近くに及んだという。また、ルールの内容として多いものは「上司の言うことが正しい(40.2%)」「新人が〇〇をして当たり前(29.5%)」「休日でも連絡を返す(28.7%)」であると報告された。

同社が募集したQ&Aの中で特に共感する人が多かったものでも「上司の考えに意見が言えない雰囲気があること(40.2%)」「新人は定時より早めに出勤すること(20.5%)」「土日出社が出世や昇給に影響すること(19.7%)」「仕事ができない上司のせいで残業が増え注意されること(19.7%)」と、上記のルールの内容と近いものが上位に並んでいる。

”上司に意見が言えないこと”に対して「上司に従う」との声

”上司に意見が言えないこと”に対して「上司に従う」との声

Q&Aで最も注目を集めた「上司の考えに意見が言えない雰囲気があること」には、合計155件の回答が寄せられたという。また、回答の傾向としては大きく「上司に従う」「上司の考えの背景を知る」「上司を尊重し誠実に意見を伝える」「周囲の意見を知る」の4つに分類されたことが報告されている。

「上司に従う」と回答した理由としては、上司は会社の意思決定に基づいてチームに指示を出している可能性や、”上司・部下”という関係性を崩してしまうデメリットもあるといった声があったようだ。

まとめ

同社は過去に「上司と部下の意識調査」を実施しており、その中で今回集まったQ&Aに近い設問があった。上司の半数は部下に「自分の考えや提案を積極的に伝える」ことを望んでいるものの、部下のうち7割超が上司への忖度を経験したという。

上司・部下という関係性で部下から意見するのは、簡単なことではなさそうだ。本調査では、部下から意見を伝える場合、上司の考えが会社の意向にもとづくものである可能性も視野に入れて、根拠を示した上で伝える必要性があるとの声もあった。上司がなぜその考えに至ったかを知ることも重要だろう。

また、上司側は部下が意見しづらい立場であることを考慮した上で、意図を丁寧に伝える、話しやすい場を設けるといった対応を意識したいところだ。

Job総研「2024年 上司と部下の意識調査」