育児に伴う働き方の変化、女性は7割が実感も男性は4割が変化なし プロフェッショナルバンク調査
株式会社プロフェッショナルバンク(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:呑田好和)は、11月19日の【いい育児の日】に向けて、育児中の共働き世帯である20代~40代の男女を対象に「育児×男女の働き方」に関する調査を実施。子育て中の共働き夫婦の実態や、子育て中の働き方やキャリアアップに関する男女の考え方の違いなどを明らかにした。
調査概要
「育児×男女の働き方」に関する調査
調査期間:2024年10月17日~10月21日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1095人
調査対象:育児中の共働き世帯である20代~40代の男女(調査回答時)
出典元:株式会社プロフェッショナルバンク
※育児:未就学児が対象、共働き:正社員同士の夫婦・世帯年収840万円以上
育休利用は男性6割、女性9割 女性の方が長期間取得傾向
本調査ではまずはじめに、育休取得経験の有無を尋ねており、男性は61.1%、女性は95.1%が「ある」と回答したことが報告された。
育休期間については男性の7割が「3カ月未満」だったのに対して、女性の7割以上が「3カ月以上~1年半未満」という結果に。男性は比較的短期間の育休取得が多く、女性は長期間取得する傾向が見られている。
また本調査では育児休業のほかに、育児関係で活用できる会社の福利厚生および制度の有無を質問。上位には「短時間勤務制度(43.4%)」「出産・子育て支援金(32.2%)」「育児フレックスタイム制(23.4%)」「在宅勤務制度(22.5%)」が挙げられたという。
子どもが生まれる前と後、働き方の変化に対する実感に男女差
続いて本調査では、子どもが生まれる前と比べて、働き方は変化したか質問。男性の回答は「なにも変わっていない」が最も多く、女性は「時短勤務になった」が最多(42.9%)に。「なにも変わっていない」と回答した割合は、男性は40.6%であったのに対して女性では26.0%だった。
また「育児をしながら、キャリアアップは可能だと思うか」との質問に男性は70.4%が「はい」と回答しているが、女性では51.7%が「いいえ」と回答したという。
次に本調査では「現在働いている職場は、育児しやすい環境だと思うか」と質問しており、男女ともに約7割が現在の職場について育児しやすい環境だと思っていることが明らかになった。
さらに、育児しにくい職場環境である場合の転職意向について、男性で7割以上、女性では8割以上が転職を検討する傾向にあるとの調査結果が報告されている。
まとめ
本調査結果をみると、育休の取得期間の実態や育児中の働き方・キャリアに関する男女の考え方の違いから、育児や家事について女性に依存している度合いが強い傾向にあると推察される。
育児と両立が難しい職場環境の場合、男女ともに多くが転職を検討する意向も明らかになっており、企業側としても育児しやすい職場環境を整備することの重要性も示された。制度を整えるとともに、社内全体が共通認識をもち、気兼ねなく制度を利用できる環境とすることも必要だろう。改めて自社の制度や利用実態について検討する機会としていただきたい。