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20~30代営業職のキャリア不安、最多は「身につけたスキルが今後も役立つか」 エムエム総研調査

2024.11.14

デジタルセールス&マーケティングを専門とする株式会社エムエム総研(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役CEO:萩原張広)が運営するSaaSセールス特化型転職エージェント「マーキャリNEXT CAREER」は、20~30代の営業職を対象に「キャリア満足度と転職意識」に関する調査を実施。20~30代の若いビジネスパーソンが自身のキャリアや今後の展望についてどのように考えているのかを明らかにした。

調査概要

「キャリア満足度と転職意識」に関する調査
調査期間:2024年10月24日~10月25日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1003人
調査対象:調査回答時に20~30代の営業職と回答したモニター
調査元:株式会社エムエム総研
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:株式会社エムエム総研

9割以上が現職のキャリアに不安

9割以上が現職のキャリアに不安

本調査ではまず「現在お勤めの会社は何社目ですか?」と質問。その結果、6割以上が2社目以上であることを明らかにした。そのうえで「現職のキャリアで最も不安を感じることは何ですか?」と聞くと、最多となった回答は「身につけたスキルが今後も役立つのか(24.1%)」。次いで「やりがいや情熱を感じない(21.2%)」「今の仕事が長く続けられるのか(19.9%)」といった回答が上位に並んだ。

具体的な理由としては、身につけたスキルが転職した際に活かせるかわからないことや給与が上がらないこと、行動がルーティーン化していることや体力的に長期で働けるかどうかといった声が寄せられたという。

現職における将来的なキャリアアップ「見込めない」が4割超

現職における将来的なキャリアアップ「見込めない」が4割超

次に「現職はキャリアアップが見込める環境だと思いますか?」という質問では、「思う」が56.3%、「思えない」が43.7%という結果に。今後の転職を検討しているかどうかを尋ねると、「考えている」と回答した人が66.9%だったという。転職を考えるきっかけとして「給与や待遇が将来の目標に見合わないと感じた(45.9%)」「現職ではキャリアアップが見込めないと判断した(25.3%)」「仕事に対するやりがいやモチベーションが薄れた(20.4%)」といった回答が並んだことが報告されている。

約7割が将来は「スペシャリスト」を志望。求められているサポートは?

約7割が将来は「スペシャリスト」を志望。求められているサポートは?

続いて本調査では「将来はスペシャリストとゼネラリスト、どちらで働きたいですか?」と質問。約7割が「スペシャリスト(70.2%)」と回答している。

また「あなたのキャリア目標は何ですか?」との問いには「新しい技術や知識を常に学び、時代に合わせたキャリアを築くこと」が43.8%でトップ。次いで「営業スキルを極めること(23.9%)」「リーダーシップを発揮してチームを率いること(18.8%)」となっている。

さらに「キャリア成長において、どのようなサポートや環境が大事だと思いますか?」という質問に対して、回答の上位は「キャリアアップのための明確な目標設定やフィードバック(32.6%)」「専門スキルや知識を深めるための研修や学習機会(26.3%)」が上位となった。

まとめ

若手営業職の多くが現職のキャリアに不安を感じており、転職を検討する人が6割を超えることが明らかになった今回の調査。

現職においてキャリアアップが見込めないと考えている人も少なくないことから、企業側として従業員に対して明確な目標設定やフィードバックが適切に行えていない可能性がある。離職防止のためにも、従業員がキャリアアップを見通せる環境を提供することが重要だろう。

身につけたスキルの今後の有用性や、仕事へのやりがいについて不安を抱えている人が多いことも判明しており、将来のビジョンが描きにくくなっている様子もうかがえる。こうした不安を解消するために何ができるか、今の自社の取り組みに欠けているものが何なのか、改めて考えるきっかけとしていただきたい。