退職データ開示や離職率低下のための情報開示型コンサル事業「MOMURI+(モームリプラス)」開始
退職代行モームリを管理している株式会社アルバトロス(本社:東京都港区、代表取締役:谷本慎二)が、2024年12月15日より「退職代行モームリ」に蓄積された退職データを企業・労働者に開示し、離職率の低下のためのコンサルティングなどの6つのサービスを行う「MOMURI+(モームリプラス)」を開始すると発表した。
離職者の本音を離職率低下のために活用
同社によれば、退職代行モームリには「本当の退職理由」などのデータが日々蓄積されており、現状は2万件を超えるデータを保有しているという。同社が過去にプレスリリースで公開した「退職代行モームリ累計利用者15934名分のデータ・利用された企業情報を公開」には大きな反響があったようだ。同社が保有するデータに関して、労働者からは「就職先の選定のために活用したい」企業からは「離職率の低下のために活用したい」という声が多く寄せられていることから、本事業が開始された。
参考:『退職代行モームリ利用の15,934名分の退職データ』を公開しました(株式会社アルバトロス)
2つの軸で成り立つMOMURI+
今回新たに開始された「MOMURI+」は、就職・転職を考えている労働者向けの「退職情報を開示するサービス」と、企業向けの「離職率低下のための6つのサービス」の2軸で成り立っているという。
労働者向けには、入社を検討している企業などの退職代行利用状況を開示。入社企業選びの重要な指標のひとつとして、退職理由や労働環境の情報も提供する。
企業向けに提供される6つのサービスは下記の通り。
①情報開示
②コンサルティング
③コンサルティング顧問契約
④講演会・講義
⑤記事監修
⑥取材受付
退職代行利用者数や同業種の傾向などの情報が取得できるほか、離職率低下のためのコンサルティングが受けられる。
出典元:MOMURI+
まとめ
退職者の本音は、退職する企業には伝えられないことも珍しくない。だからこそ、退職代行サービスにしか収集できないデータがあるだろう。同社が実施した調査では、同社の退職代行サービス利用に至った経緯として「上司からのハラスメント」「上司から退職を止められる」が上位に並んでおり、上司に本音で話せないことから退職代行の利用に至っている人が多いと推察される。
退職者のリアルな声やデータが開示されることで、企業は離職率の低下に向けてどのようなアプローチが必要か、より本質的に検討することが可能となると期待される。今後の展開に注目したい。
参考:『退職代行モームリ利用の15,934名分の退職データ』を公開しました(株式会社アルバトロス)