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若手社員へのメンタルサポートが不足? ALL DIFFERENT調査

2025.01.07

ALL DIFFERENT株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:眞﨑大輔)および、人と組織の未来創りに関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所は、2024年10月に、社会人1年目から4年目の若手社員1200人に対して意識調査を実施。組織力を最大化するためには、従業員のストレスを軽減し、仕事の意欲増進につながる精神支援のサポートが重要との考えから、若手社員への精神支援の実態を明らかにした。

※本調査における「精神支援」とは、ストレスや不安を軽減し、やる気を引き出すサポートをすることを指す

調査概要

調査対象者:社会人1年目~4年目の就労者
調査時期:2024年10月12日~10月15日
調査方法:調査会社によるインターネット調査
サンプル数:1200名(社会人1年目300名、社会人2年目300名、社会人3年目300名、社会人4年目300名)
出典元:ラーニングイノベーション総合研究所「若手社員の意識調査(精神支援編)」(ALL DIFFERENT株式会社)

4人に1人の新人が精神支援「全くしてもらっていない」と回答

4人に1人の新人が精神支援「全くしてもらっていない」と回答

本調査ではまず、上司や先輩からの精神面における支援が十分と感じているかを質問。その結果「十分にしてもらっている」「してもらっている」と回答した割合は、社会人1年目は57.0%、社会人2年目は54.0%、社会人3年目は59.7%、社会人4年目は56.4%となり、どの年次においても半数以上が精神支援をしてもらっていると感じていることがわかった。

一方で「全くしてもらえていない」との回答割合は、社会人1年目が25.3%で最も多く、4人に1人は全く精神支援されていないと感じていることが判明した。

精神支援をしてくれる相手としては、年次を問わず「同じグループ・チームの先輩」「役職が1つ上の上司」「同期」が上位に並んでいる。

支援の内容には年次で違い

支援の内容には年次で違い

続いて同社は、具体的に精神面でどのような支援をしてもらっているか、年次別に支援内容を調査。

その結果、社会人1年目では「励ましや応援をしてくれた(32.1%)」との回答が最大の割合を示したという。次いで「安心させてくれた(31.3%)」「成長していることを伝えてくれた(23.2%)」が上位に。また、社会人1年目では「期待してくれた(21.0%)」の回答も、他年次よりも高くなったという。

社会人2年目では「安心させてくれた(34.0%)」が最も多く、次いで「成長していることを伝えてくれた(24.7%)」「不安・不満を聞いてくれた(21.7%)」が続く。

社会人3年目もトップは「安心させてくれた(30.8%)」で、「成長していることを伝えてくれた(21.9%)」「雑談をして気を紛らせてくれた(19.8%)」が続いている。

社会人4年目でも「安心させてくれた(33.2%)」がトップになったという。次いで「励ましや応援をしてくれた(25.2%)」「成長していることを伝えてくれた(18.9%)」が続く結果となった。

支援内容については各年次ごとに違いがみられたものの「安心感」や「成長実感」を与える支援については、どの年次においても重視されている様子がうかがえる。

まとめ

本調査では半数以上の若手社員が精神支援を受けていると感じている一方で、社会人1年目では約4人に1人が「全くしてもらえていない」と回答したことが明らかになった。入社直後は不安も大きく、より手厚い精神支援が求められているのかもしれない。

支援内容についての報告を見ると、社会人1年目では「期待してくれた」の回答が他年次より高い。新入社員へどのような期待を寄せているか伝えることは、早期離職を防ぐ観点からも重要だろう。長期的な視点で、若手社員がどのような成長を望んでいるのか、明確に伝えてみてはいかがだろうか。

組織の持続的な成長を図る上では、若手社員が安心して働ける環境の整備とともに、成長意欲やモチベーションを高める精神支援は大切な取り組みだ。本調査結果も参考に、自社での精神支援の実態把握や改善に取り組んでいただきたい。