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キャリアの空白期間、約4割の企業は採用判断に影響せず レバレジーズ調査

2025.01.15

レバレジーズ株式会社が運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービスのハタラクティブが、中途採用担当者を対象に、キャリアの空白期間に関する正社員採用の実態調査を実施した。

調査概要

調査対象:現在中途採用をしている人事334名
調査年月:2024年11月12日~11月14日
調査方法:インターネット調査
回答者数:中途採用担当者334名
調査主体:レバレジーズ株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社
出典元:キャリアの空白期間、採用判断に影響しない企業が約4割(レバレジーズ株式会社)

本調査結果を見ると、候補者のキャリアに空白期間があったとしても、採用判断に影響しないと回答したのは37.4%と4割近くに及んでいる。採用に不利になるイメージが強いキャリアの空白期間だが、必ずしも不利になるわけではないようだ。

候補者のキャリアに空白期間があることは採用判断に影響する?

候補者のキャリアに空白期間があることは採用判断に影響する?

続いて本調査では「候補者のキャリアに空白期間があることは採用判断に影響する」と回答した人に対して、影響する期間の長さについて質問。最も多かったのは「1年以上(32.8%)」との回答であった。以下「半年未満(29.9%)」「1年未満(22.0%)」「3カ月未満(15.3%)」が続いている。

また「どのくらいの空白期間があれば、面接で確認するか」との質問には「半年未満(30.1%)」「1年以上(26.8%)」「1年未満(23.9%)」「3カ月未満(19.1%)」との回答が寄せられた。

採用に影響する理由「仕事への耐性が弱そうだから」

採用に影響する理由「仕事への耐性が弱そうだから」

次に本調査では、キャリアの空白期間が採用判断に影響する理由について質問。最も多かったのは「仕事への耐性が弱そうだから(52.5%)」となり、次いで「身体的・精神的な理由の休養で離職していた場合、それが再発しそうだから(47.5%)」「仕事への意欲が低そうだから(35.6%)」が続いている。体調面やメンタルヘルス面を懸念する企業が多い様子がうかがえる。

また、採用活動において「選考に影響しない空白期間の理由」としては「留学やワーホリなどの海外経験(59.3%)」「結婚・産育休などのライフイベントに関すること(58.4%)」「家族の看病・介護(55.5%)」が挙げられている。

「キャリアブレイク」の価値観

「キャリアブレイク」の価値観

同社は、離職や休職を通じて一時的に雇用から離れる「キャリアブレイク」の価値観や考え方が注目されていることに触れ、その認知度についても調査している。

「キャリアブレイクについて知っているか」との質問には、約4割の企業が「言葉も意味も知っている(38.3%)」と回答したという。さらに「言葉は聞いたことがあるが、意味は知らない(34.5%)」を合わせると、7割以上の企業が認知していることがわかった。

なお企業規模別の分析を見ると、社員数1000人以上の企業では認知度が8割を超える一方、30人未満の企業では半数に満たない認知度となっていることがわかる。

※本調査におけるキャリアブレイクの定義:離職・休職などを通じて、一時的に雇用から離れ、人生と社会を見つめなおす期間

まとめ

正社員の中途採用において、キャリアの空白期間は3カ月程度であれば大きく影響しないことが明らかになった。キャリアブレイクへの理解が進めば、今以上に空白期間の影響は少なくなりそうだ。

空白期間に対して一方的にネガティブな印象を抱くのではなく、その期間をどのように過ごしていたかを重視することで、新たな人材獲得のチャンスを得られる可能性がある。採用担当者は本調査結果も参考に、キャリアの空白期間を持つ人材への対応について改めて考えてみてはいかがだろうか。