就職活動に際して「入社後のミスマッチ」に不安を抱く学生が7割超 学情調査
株式会社学情(本社:東京都中央区)は、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「ミスマッチ」についてインターネットアンケートを実施。就職活動において、学生らが企業とのミスマッチをどのように捉えているか、ミスマッチを起こさないために何を重視しているかなどを明らかにした。
調査概要
調査期間:2024年12月20日~2025年1月10日
調査機関:株式会社学情
調査対象:スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス(※2025年3月1日より、あさがくナビからブランドリニューアル)」へのサイト来訪者
有効回答数:313件
調査方法:Web上でのアンケート調査
出典元:2026年卒学生の就職意識調査(ミスマッチ)2025年1月版(株式会社学情)
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある
7割以上が感じるミスマッチへの不安
本調査ではまずはじめに「就職活動において、ミスマッチに不安はありますか?」と質問。その結果「とても不安がある(39.6%)」「やや不安がある(35.1%)」との回答が合わせて7割を超えたという。
同社によれば、不安を抱く理由として下記のような声が寄せられたという。
◾️ 企業が公表している離職率を見て、その高さに不安になることがある
◾️ 実際に配属される部署や、上司や先輩の雰囲気によって、働く環境は変わると思う
◾️ 働いてみないと分からないこともあると思う
◾️ インターンシップやセミナーでは、企業の良い面しか分からないと感じている
またミスマッチを防ぐために重視したい項目としては「働き方(休日休暇・労働時間)(70.0%)」「福利厚生(52.7%)」「会社の雰囲気・カルチャー(51.4%)」が上位に挙げられている。
同社は回答者から寄せられた声として、下記のコメントを紹介した。
◾️ 長く働きたいと考えているので、心身ともに健康で働き続けるために働き方を重視したい
◾️ 親や兄弟といった社会人の先輩から、福利厚生は重視すべきと教わった
◾️ 職場の雰囲気が合わない会社では、働き続けることができないと思う
◾️ できるだけ自身の適性を活かせる仕事をしたい
まとめ
企業にとっても不安要素のひとつである入社後のミスマッチ。学生らも同様に不安を抱えており、就職活動時にはミスマッチを防ぐためにさまざまな項目を確認していることが明らかになった。
特に学生らが重視するものとして「働き方」が挙げられており、学生らの考える「理想の働き方」が実現できるかどうか、慎重に判断していることが推察される。企業側はミスマッチ防止策として、学生らに対する情報提供の方法はもちろんのこと、安心して入社できる環境の整備にも注力する必要があるだろう。
本調査結果も参考に、自社の働き方や福利厚生が時代に合ったものになっているか、改めて見直す機会としてみてはいかがだろうか。