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正社員の5.4人に1人「労働時間を増やしたい」 Indeed Japan調査

2025.02.17

Indeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木紘之)は、20代~50代のフルタイム勤務の正社員2000名を対象に「労働時間に関する調査」を実施。ここ30年にわたって減少傾向にある「労働時間」について、正社員の労働者はどのように捉えているのかを明らかにした。

調査概要

調査主体:Indeed Japan株式会社
調査対象: 現在就業中の20歳~59歳の正社員男女2000名
割付方法:直近6カ月における1カ月あたりの労働時間4区分(残業なし・月残業25時間未満・月残業45時間未満・月残業45時間以上)×現在と比べた時の望ましい労働時間3区分(増やしたい・そのまま・減らしたい)の計12セル
補正:正社員の性年代人口構成比にあわせて事前調査サンプルを補正。その後、補正後の事前調査サンプルの割り付けセル構成比にあわせて、本調査サンプルの割り付けセル構成比を補正
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年12月26日~2025年1月6日
出典元:正社員を対象に「労働時間に関する調査」を実施(Indeed Japan株式会社)

現在よりも労働時間を増やしたい?減らしたい?

現在よりも労働時間を増やしたい?減らしたい?

本調査結果を見ると、1カ月あたりの労働時間について、約半数(46.7%)は現状を望ましく感じており、約3人に1人(34.9%)が労働時間を減らしたいと考えている一方で、労働時間を増やしたい人も5.4人に1人(18.4%)いることがわかる。

同社は本結果について世代別の割合も算出しており、労働時間を増やしたい人の割合は年代が低いほど高く、20代では22.6%となったことを報告。一方で、減らしたい人の割合は30代が最も高く、38.7%だったという。

労働時間を増やしたい理由のトップは「収入増」

労働時間を増やしたい理由のトップは「収入増」

また労働時間を増やしたい理由は「収入を増やしたいから(67.1%)」が最も多く、次いで「やるべき仕事が終わらないから(25.3%)」が続くことが判明。なお、年代毎の特徴として、各年代の2位には「20代:キャリアアップ・昇進につながるから」「30代:たくさん経験を積みたいから」「40代:やるべき仕事が終わらないから」が挙げられたことが報告されている。

逆に労働時間を減らしたい理由としては「プライベートの時間を増やしたいから(65.6%)」が最も多く、次いで「身体的・精神的な仕事の負担を減らしたいから(48.6%)」が挙げられたという。世代別の特徴については、 20代では「仕事をすることが好きではないから」が、30代は「家族のための時間に充てたいから」が3位にランクインし、全体よりも高い結果となったことが報告された。

労働時間に対する価値観は二分

労働時間に対する価値観は二分

続いて本調査では、労働時間に対する価値観について質問。「労働時間と収入」「労働時間の長さ」「業務の内容や質」「ワークライフバランス」の4つのテーマで相反する2つの考えを提示し、回答者自身の考えはどちらに近いかを尋ねている。

結果については「労働時間はできるだけ短くしたい(52.7%)」と「労働時間はライフステージや年齢の変化に合わせて柔軟に調節したい(47.3%)」や「社会的に、一律して労働時間を減らす努力をすべきだ(48.4%)」と「個人の考えが尊重され、希望する人は長く働くことができる社会になるべきだ(51.6%)」など、ほぼ半々の回答割合が示された。「短くすべき」と「柔軟性をもたせるべき」の価値観を持つ人が、ほぼ同数の割合で存在しているようだ。

まとめ

本調査により、正社員2000名の労働時間に対する考え方が明らかになった。減少を望む人と柔軟な対応を望む人とが、ほぼ同数の割合を示していたことからも、多様な働き方の実現がより一層重視されていると考えられる。

労働時間を減らしたい人にも増やしたい人にも対応できるような環境整備ができれば、働く人のエンゲージメント向上や労働力不足緩和に効果が期待できる。改めて自社の仕組みについて見直し、労働時間の自由度を高める工夫を取り入れてみてはいかがだろうか。