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生成AI「現在の仕事に役立てる学びに使う」が45.5% リクルートMS調査

2025.02.18

企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区 代表取締役社長:山﨑淳)は、従業員100名以上の企業・団体に勤める20~59歳の正規社員722名に対して「生成AIと学びの環境に関する調査」を実施。「生成AIの活用場面」や「学びに関する生成AIの有効性実感」などを明らかにした。

調査概要

調査対象:従業員規模100名以上の企業・団体に勤める正規社員
調査期間:2024年11月22~27日
調査方法:インターネット調査
調査人数:722名(内訳:「生成AI利用群」510名、「生成AI非利用群」212名)
出典元:生成AIが学びに与える変化の兆し(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
※本調査では生成AI利用場面として「仕事、業務で使う」「学びやスキルアップで使う」の両方あるいはいずれかを選択した人を対象とし「趣味、遊び、日常生活で使う」「その他」のみを選択している人は調査の対象外とした。さらに、利用頻度として「時々使っている」「ほぼ毎日使っている」を「生成AI利用群」とし「一度も使ったことがない」「試しに使ったことがあるが、今は使っていない」を「生成AI非利用群」として分類している。

生成AI利用群の約半数が仕事に関連する学びに生成AIを活用

生成AI利用群の約半数が仕事に関連する学びに生成AIを活用

本調査では生成AI利用群全体に対して、学びの領域についての生成AI利用状況を質問。「1.現在の仕事(副業除く)に役立てる学び・スキルアップ(45.5%)」と回答した人が半数近くを占めており、学びに絞っても生成AIは現在の仕事に関連したことで使っている人が一番多いことが明らかになった。

そのほか「4.趣味やスポーツ(21.0%)」「5.語学習得、語学検定(16.3%)」「6.資格取得(13.7%)」といった領域も含めて、広く学びで生成AIを用いている人も一定数見られたという。

なお、活用方法の利用率については「1.自身があまり知らない領域についての基本的な情報を収集する(43.7%)」「2.自身の職種・担当領域についての基本的な知識を得る(31.2%)」「3.仕事中(業務中)に都度知りたいことを調べる(28.2%)」が上位に並んでいる。

生成AIを用いることを有効だと思う程度 大半の項目で肯定する意見多数

生成AIを用いることを有効だと思う程度 大半の項目で肯定する意見多数

続いて本調査では活用方法ごとに「有効である」「どちらかといえば有効である」と回答した割合を「有効性肯定派」として分類。「11.今後のキャリア計画を立てる」を除いたすべてについて3分の2を超える人が有効性肯定派であったことを報告している。

特に「14.学習の到達度や今後の学習ポイントを確認する」「16.愚痴を吐露する」については、利用率は低いものの有効性肯定派は8割を超えており、使って初めて有効性を実感できる活用方法である可能性が示された。

さらに本調査では、継続的な学習態度の有無によって、生成AIの学びにおける効果実感が異なることが判明した。

本項目では「仕事またはプライベートで、継続的に自分の知識やスキルを向上させるために取り組んでいることがありますか」という設問に対し「あてはまる」「ややあてはまる」「どちらかといえばあてはまる」を選択した人を「継続的学び群」とし「あてはまらない」「ややあてはまらない」「どちらかといえばあてはまらない」を選択した人を「非継続的学び群」と分類。その上で「生成AI利用群」かつ「継続的学び群」の人は「生成AI利用群」だが「非継続的学び群」の人に比べて、生成AIの学びにおける効果を感じているという結果が出たという。

まとめ

本調査結果からは、どのような使い道においても生成AIを利用することに対して一定以上の成果や満足感が得られている様子や、生成AIの学びにおいて習慣化や意欲を持つことが、効果実感に影響をもたらしていることが示された。

生成AIの活用は、今後の企業の成長に欠かせないものとなりつつあり、積極的に導入していきたいと考える企業も少なくないだろう。本調査結果を見ると、生成AIは「学びやすさの補助」としてだけでなく「学びの成果」にも直結している様子がうかがえる。

本調査結果も参考に、今後社内でどのように生成AIを活用していくか、改めて検討する機会としてみてはいかがだろうか。