退職代行サービス「モームリ」が利用された企業、上位40社のうち16社は人材派遣会社

退職代行モームリを管理している株式会社アルバトロス（本社：東京都港区、代表取締役：谷本慎二）が、2025年1月31日に退職代行の利用状況の調査を実施。利用が多かった企業のランキングを発表した。

調査概要

年齢：10代～70代
性別：男女（回答無し含む）
地域：全国
人数：26952名
調査方法：退職代行モームリの利用者を対象にアンケートを実施
調査期間：2022年3月15日～2025年1月31日
出典元：株式会社アルバトロス

最も利用が多いのは「人材派遣会社」

同社は退職代行モームリに複数回利用された企業の回数別集計を発表。利用者数26952名に対し、2667社（全体の9.8％）の企業は複数回利用されていることが明らかになった。

また、同社は最も多く利用された企業ランキングTOP10について、下記の通り発表した。

1位：人材派遣会社（103回）※データ公開時104回
2位：コンビニチェーン（65回）
3位：人材派遣会社（57回）
4位：運送会社（55回）
5位：自動車販売会社（49回）
6位：人材派遣会社（48回）
7位：運送会社（46回）
7位：医療・福祉・教育関連サービス（46回）
9位：食品製造・販売会社（45回）
10位：人材派遣会社（41回）

最も多い企業では利用回数が3桁に。また、上位10位は全て40回以上の利用回数であることが判明した。同社によれば、全ての企業が従業員数1500名を超える大企業だという。同社はこの結果について、従業員数の多さも一因にあるとしながらも、退職理由として「本社の方針や管理が現場に十分に届いていない」との声が多いことを指摘している。

さらに、同社は上位40社のうち16社（40%）が人材派遣会社であったことを報告。退職理由には「労働環境や人間関係」「退職時の強引な引き止め」が多く挙げられるという。

まとめ

退職代行の利用実態が明らかになった本調査。特に雇用元と就業先が異なる人材派遣会社において利用率が高い傾向にあることが判明した。

退職代行サービスの利用が多いということは、離職率が高いということだけでなく、そもそもの働く上での困りごとを話せない環境にあることが推察される。自社において従業員が働き方や人間関係について相談できる状況にあるか、改めて見直す機会としてみてはいかがだろうか。