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女性の働き方に大企業の7割超が課題感 解決の鍵は? Mediplat調査

2025.03.25

株式会社Mediplat(東京都中央区、代表取締役社長:鶴純也)は、大手企業(従業員数1000名以上)の人事担当者110名を対象に、大手企業における女性の働き方と健康・活躍支援に関する実態調査を実施した。

調査概要

調査タイトル:大手企業における女性の働き方と健康・活躍支援に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月25日〜9月27日
有効回答:大手企業(従業員数1000名以上)の人事担当者110名
出典元:【資料ダウンロード】課題と対策|女性従業員の健康管理とキャリア支援(株式会社Mediplat)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

勤務先における女性の働き方「課題がある」約8割

勤務先における女性の働き方「課題がある」約8割

本調査ではまずはじめに「勤務先における女性の働き方に関して課題があるか」と質問。「非常に課題があると思う(30.0%)」「いくつか課題があると思う(46.4%)」との回答が寄せられたという。

具体的な課題としては「女性のキャリア開発・能力開発の機会が不足している(59.5%)」「女性管理職への登用が進んでいない(53.6%)」「柔軟な働き方(リモートワーク、フレックスタイムなど)の選択肢が限られている(45.2%)」といった声が多いようだ。

また「勤務先が、女性従業員が働きやすい環境を整えるための施策を十分に実施出来ているか」との質問には「十分に実施できている(10.0%)」「一部の施策は実施できている(52.7%)」と、6割超の企業が「できている」と回答したことが明らかになった。

女性従業員の健康管理に「課題を感じている」6割超                  

女性従業員の健康管理に「課題を感じている」6割超                  

続いて本調査では「女性従業員の健康管理に課題を感じているか」と質問。「非常に課題を感じている(23.6%)」「やや課題を感じている(40.0%)」と、6割を超える企業が女性従業員の健康管理に課題感を抱いていることが判明したという。

具体的な課題としては「突発的な休暇や仕事効率の低下の原因が把握しにくい(64.3%)」「女性特有の健康問題に関する相談窓口がない(52.9%)」「PMS(月経前症候群)や月経随伴症状に関する職場の理解が不足している(45.7%)」などが多いようだ。

産業保健サービス「活用できていない」が約4割も有効性を8割が実感

産業保健サービス「活用できていない」が約4割も有効性を8割が実感

さらに本調査では「女性が働きやすい環境づくりや健康支援のために産業保健サービスを活用できていると感じるか」と質問。「あまり活用できていない(32.7%)」「全く活用できていない(6.4%)」との声が寄せられたという。

活用できていない理由としては「産業医との面談や相談の機会が少ない(60.5%)」「産業医や健康サポートの利用方法がわからない(46.5%)」「女性特有の健康問題に対するサポートが不十分(41.9%)」などがあるようだ。

一方で「産業保健サービスの利用が女性従業員の健康維持と働きやすさの向上に寄与すると思うか」との質問には「非常に寄与すると思う(30.9%)」「一部に寄与すると思う(49.1%)」との声が多く寄せられており、有効性を認識する人が多いことが明らかになった。

なお「産業保健サービスに対して、女性従業員に関するどのような取り組みを期待するか」との質問には「女性特有の健康問題(PMS、更年期など)に関する相談窓口の設置(45.5%)」「メンタルヘルスに関するカウンセリングサービスの充実(44.5%)」「育児や介護と仕事の両立を支援するプログラムの導入(33.6%)」といった声が寄せられている。

まとめ

女性の働き方や健康管理に多くの企業が課題を感じている実態が明らかになった。女性従業員の健康維持と働きやすさの向上に、産業保健サービスの活用が有効だと感じる人は多いものの、実際には活用ができていないとの声も4割近く寄せられている。

産業保健サービスについては、産業医との面談機会を増やすことや利用方法の理解を深めることが活用のポイントとなりそうだ。期待される取り組みへの意見も含めて、改めて今後の活用を検討する上で参考としてみてはいかがだろうか。