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共働きの正社員のうち半数近くが「家計が苦しい」と回答 マイナビ調査

2025.05.16

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、共働きの正社員20~59歳を対象に実施した「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」の結果を発表。共働きの正社員全体の平均世帯年収や、家計に関する意識などを明らかにしている。

調査概要

マイナビ「共働き世帯の正社員に聞いた 仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)」
調査期間:2024年11月15日~11月18日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~59歳の正社員の既婚者である男女のうち、配偶者が会社役員(経営者)、公務員、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトのいずれかである人
有効回答数:3000件
出典元:【共働き世帯の正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2025年(2024年実績)(株式会社マイナビ)
※全体集計時には、2020年国勢調査結果より雇用形態が正社員・未既婚・共働き状況でのウエイトバック集計を行っている
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある

共働きの正社員全体の平均世帯年収は806.4万円 「家計が苦しい」は46%

共働きの正社員全体の平均世帯年収は806.4万円 「家計が苦しい」は46%

本調査では共働き正社員全体の平均世帯年収は806.4万円、理想の世帯年収は1126.3万円であり、理想とのギャップは319.9万円であったことが報告された。子の有無別では、子どもがいない夫婦よりもいる夫婦の方が平均世帯年収、理想の平均世帯年収ともに高い傾向がみられたという。

また、共働きの正社員のうち「家計が苦しい」と感じる割合が46.0%(「そう思う(15.9%)」+「ややそう思う(30.1%)」)であったことも判明。なお、家計が苦しいと回答した人の平均世帯年収は716.7万円で、家計が苦しいと思わないと回答した人の平均世帯年収と比べて170.4万円低かった。

なお、共働き正社員のうち、お小遣い制度を取り入れている割合は28.8%で、特に50代では31.2%と高く、年代が高いほどお小遣い制度の割合も高い傾向にあるという。

男女の出世意欲の割合には差 共通して重視していることとは?

男女の出世意欲の割合には差 共通して重視していることとは?

続いて本調査では出世意欲について質問。その結果「出世したい」と回答したのは全体の30.2%で、男女別では「出世したい」と回答した男性は33.6%、女性は24.2%であったことが判明した。

同社は出世したい理由として「できる限り、上を目指したい(30代女性)」「多少の責任はあるが、そこまで重くないちょうどいいポジションだと思った(20代男性)」などの声が寄せられたことを報告。

一方で、出世したくない理由としては「仕事量や責任が大きくなるだけ(20代男性)」「周りの役職者が仕事を持ち帰っているのを普段から見ていて大変だと感じており、賃金も見合ってないと感じる(20代女性)」などの声があったという。

どちらにも共通して「給与と仕事量・責任のバランス」を意識していることがうかがえる調査結果となった。

まとめ

世帯年収の平均と理想に大きな差があり、半数近くが「家計が苦しい」と感じていることが判明。同社は経済的不安が色濃くなっている可能性を指摘している。一方で出世意欲を持つ人は3割程度にとどまっており、そこには「仕事量・責任に見合う報酬が得られるか」という点への疑問や不安があるようだ。

家計の苦しさを感じる従業員に対して、企業はどのようにサポートしていくべきなのだろうか。賃上げへの取り組みはもちろんのこと、給与以外の面で実質手取りを上昇させるような福利厚生制度や、キャリア支援による年収の底上げなど、様々な取り組みがあると想定される。自社の状況や従業員の価値観などもよく把握した上で、今後の取り組みを検討する機会としていただきたい。