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子育て中の正社員のうち35%が育児影響で退職/退職検討経験 マイナビ調査

2025.05.22

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、800名の子育て中の正社員を対象に行った「育児離職と育休の男女差実態調査(2025)」の結果を発表。育児と仕事の両立に悩む社員の姿や、育児中のキャリアに関する男女の意識差、育休取得のハードルなどを明らかにした。

調査概要

育児離職と育休の男女差実態調査(2025)
調査期間:2025年2月14日~2月17日
調査方法:WEB調査を実施
調査対象:20~40代の小学生未満の子ありの正社員・公務員
有効回答数:800名(内訳:育休経験者600名・育休未経験者200名)
出典元:子育て中の正社員のうち、育児との兼ね合いで退職したり退職を検討したりした人は35.0%。約9割の女性が子育て中も正社員としてのキャリア継続を希望(株式会社マイナビ)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある

子育てと仕事を両立する難しさ キャリアへの理想に夫婦間でギャップ

子育てと仕事を両立する難しさ キャリアへの理想に夫婦間でギャップ

同社の発表によると、子育て中の正社員のうち、育児の影響により退職または退職を検討した人は35.0%にも及ぶという。さらに、育休経験がある女性では約4割にのぼり、子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる調査結果が発表された。

そうした現状の中、子どもの保育園入園後に正社員としてのキャリア継続を理想とする女性は約9割にも及んでいる。一方、妻の正社員キャリアを理想とする男性は約7割にとどまっており、夫婦間の理想では一定数のギャップがみられたという。

育休取得に際する不安や育休への満足度の男女差

育休取得に際する不安や育休への満足度の男女差

同社は育休取得で不安なことについても調査しており、1位は男女共に「収入減少」が挙げられたという。女性の2位以下には「社会とのつながりが減ること」「仕事の空白期間ができること」が続く一方で、男性は「特にない」が2位に挙げられており、男女により育休への不安に大きな違いがみられている。

また、自身の育休への満足度については男性68点、女性73点であったことが判明。男女の差は5ptにとどまった。一方で、パートナーの育休への満足度は男性76点、女性65点と10pt以上の差がみられている。不満足となった理由としては、育休期間の短さや収入減少、育児への温度差などが挙げられたようだ。

まとめ

約3人に1人が育児の影響で退職または退職を検討したことがあるという結果からは、育児と仕事の両立がいかに難しいかがうかがえる。育児をしながらでもキャリア継続を希望する女性は約9割にも及んでおり、企業として働きやすい環境の整備は急務と言えるだろう。

特に、育休への不安や満足度について男女差がみられた点について、どのように改善していくかが重要ではないだろうか。改めて自社の制度や環境について見直す機会としていただきたい。