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人事担当者が生成AIを活用する企業ほど「人的資本経営」を重視 カオナビ調査

2025.06.27

株式会社カオナビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:佐藤寛之)は、企業の人事担当者を対象に「生成AI活用に関する実態調査」を実施。人事担当者が生成AIを活用している企業ほど、人的資本経営を重視する傾向にあるとの結果を報告した。

調査概要

調査名:人事担当者の生成AI活用に関する実態調査
調査主体:株式会社カオナビ
調査方法:WEBアンケート方式
調査期間:2025年5月14日~2025年5月16日
対象者:全国20〜50代の人事担当者(男女)300名
出典元:人事担当者の4割が生成AIを活用している〜生成AI活用企業は「人的資本経営」を重視する傾向〜カオナビが「生成AI活用に関する実態調査」を実施(株式会社カオナビ)
※回答の構成比は小数第1位もしくは第2位を四捨五入しており、合計は必ずしも100%にはならないため、グラフ上に表示される構成比での計算結果は、実際の計算結果とずれが生じる場合がある

生成AIを活用する人事担当者は4割

生成AIを活用する人事担当者は4割

本調査では「業務で生成AIを使用しているか」という問いに対し、人事担当者の43.7%が使用していると回答したことが判明。同社は生成AIを業務で使用していない人事担当者に対し、その理由を質問。その結果「特に理由はない(38.5%)」「どのように使うのか分からない(23.7%)」「必要性を感じていない(23.7%)」との声が多く寄せられたことを報告した。そのほか「情報の正確性に不安がある(17.8%)」「セキュリティリスクが気になる(17.8%)」との声も一定数あったという。

また「使用している」と回答した人事担当者が実際に生成AIを活用している業務としては「人事レポートやコンテンツの草案作成(38.2%)」「採用関連(34.4%)」「勤怠データや離職率などの可視化・分析(32.1%)」「人事評価(31.3%)」「エンゲージメントサーベイの集計・分析(30.5%)」が多いようだ。さらに「研修資料やeラーニング教材の作成(29.0%)」や「人材配置の提案(26.7%)」など、育成や異動に関わる業務にも幅広く活用されていることが判明している。

活用企業ほど人的資本経営を重視

活用企業ほど人的資本経営を重視

続いて本調査では、所属企業が人的資本経営をどの程度重視しているか質問。その結果、生成AIを業務で活用している人事担当者(n=131)のうち、32.8%が「とても重要視している」と回答し、未活用者(n=169)の16.6%の約2倍にのぼったという。

「やや重要視している」まで含めると、未活用者でも重要視する企業が半数を超えるが、活用者では74.8%とさらに多く、約4人に3人が「重要視している」と回答していることがわかる。

一方で「分からない」と回答した割合も、生成AI活用者が3.1%だったのに対し、未活用者では30.2%にのぼっており、生成AIの活用度合と人的資本経営の理解に一定の相関がみられている。

まとめ

生成AIの活用度合と人的資本経営の理解に一定の相関がみられたこともあり、同社は生成AIが単なる効率化のツールとしてだけでなく、人材の価値の最大化を後押しする存在として認識されつつあると考察している。

一方で、未だ理解不足や信頼性への懸念から、活用をためらっている人事担当者も少なくないことが判明。戦略的人事へと発展させていくためにも、組織的な生成AI活用を促進していくことも必要ではないだろうか。