名刺情報の管理や活用への意識、営業担当者と経営者にギャップ Sky調査
Sky株式会社は、無料の名刺管理サービスを利用している企業の営業担当者301名および経営者302名に対してそれぞれアンケートを実施。名刺管理に関する意識を調査した。名刺から得られる個人情報の管理におけるリスクや、営業活動への有効な活用について探っている。
調査概要
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年4⽉22⽇〜同年4⽉25⽇(対象:営業担当者) / 2025年4⽉7⽇〜同年4⽉11⽇(対象:経営者)
有効回答:無料の名刺管理サービスを導⼊している企業の営業担当者301名 / 経営者302名
出典元:無料の名刺管理サービスを利用している企業に聞いた!経営者の約7割が情報転用リスクを認識せず、営業担当者からの進言もない可能性(Sky株式会社)
※合計を100%とするため、⼀部の数値について端数の処理を⾏っており、実際の計算値とは若⼲の差異が⽣じる場合がある
名刺情報に対する価値観に立場で違い
本調査ではまずはじめに、営業担当者と経営者に対して、名刺情報の活用目的について質問している。その結果、営業担当者・経営者共に「社内で共有し、マーケティングや営業活動全体に活かすべき資産」という回答が最多だったという。また、名刺情報がどのように役立つかという調査においても、共に「営業活動の効率化・受注確度の向上に役立つ」という回答が最多であったことがわかった。
一方で、名刺情報がどのようなものかについて質問した項目では、営業担当者と経営者とでギャップがみられたという。「企業にとって重要な資産であり、組織で一元管理・活用すべきもの」との回答は営業担当者では43.6%だったのに対し、経営者は32.1%と10pt以上、下回っている。また、経営者の4人に1人は「特に意識したことがない」と回答したことも明らかになった。
無料の名刺管理サービスに関する意識
次に本調査では、営業担当者に対して、無料の名刺管理サービスに登録した情報が転職関連のサービスに転用されるケースがあることを知っているか質問。その結果、70.1%が「知っていた」と回答したという。
続いて、経営者に対しても同じ質問をしたところ、「知っていた」と回答した経営者は30.5%と、営業担当者の半数以下にとどまっている。
営業担当者は現在の名刺情報の管理や活用について「一部活用できてはいるが、改善の余地があると感じる」「あまり活用できておらず、情報が散在・属人化している」「そもそも名刺情報を活用できていない」など、63.4%が無料サービスによる運用上の課題を実感しているという。しかし「無料で使えるため、コスト面で導入しやすい(53.2%)」との理由から、無料の名刺管理サービスを使い続けていることも明らかになった。
まとめ
名刺情報は有効に活用すれば、営業活動の活性化につながる可能性がある一方で、管理を怠れば退職者による情報の持ち出しや意図せず情報を利用されるといったリスクも高い。
そうした中、本調査では営業担当者と経営者の間で、名刺情報に対する価値観や、無料サービスを利用することに関する認識の違いが浮き彫りになった。多くの営業担当者がリスクを感じながらも無料サービスを使い続けている状況に対して、企業は早急に対応していく必要があるのではないだろうか。











