掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

残業に対する意識、若手世代は「残業=経験」と捉える傾向 アイデム調査

2025.07.09

総合人材情報サービスの株式会社アイデム(本社:新宿区新宿、代表取締役社長:椛山亮)は、2025年5月に総合求人サイト『イーアイデム』を通じて求人に応募した会員を対象に仕事探しに関する調査を実施した。その中から残業への考えや意向に関する項目を抜粋して紹介する。

調査概要

調査対象:総合求人サイト『イーアイデム』の会員で、2025年5月1日~5月31日の期間に『イーアイデム』から求人に応募した人
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社アイデム
調査期間:2025年5月2日~6月5日
有効回答:696名
出典元:【2025年5月イーアイデム会員対象 仕事探しに関するアンケート調査】「残業=人員不足」と考える40代が約半数、30代以下では「残業が経験に繋がる」との回答が他の年代の倍以上集まる(会社名)
※調査結果は四捨五入のために合計が100%にならない場合がある

「30代以下」は「残業=多くの仕事が経験できる」の声が他年代の倍以上

「30代以下」は「残業=多くの仕事が経験できる」の声が他年代の倍以上

同社は求人に応募した人に「残業」に関する印象や考えについて質問。その結果を年代別に紹介している。

「30代以下」の特徴としては「残業することで、より多くの仕事が経験できる(36.3%)」や「残業すれば、自分の気が済むまで仕事ができる(16.9%)」が他の年代と比較して高い割合を示したという。逆に「残業が発生してしまうことは、仕方がない(21.9%)」「職場に人が足りていない(22.5%)」は、他の年代に比べあまり感じていない傾向にあるようだ。

一方で「40代」では他の年代と比べ「職場に人が足りていない(47.2%)」や「残業をすると健康面に影響が出る(22.2%)」が多い傾向にあることもわかった。

残業「したい」の割合は40代以上で低い傾向に

残業「したい」の割合は40代以上で低い傾向に

続いて同社は「残業」をしたいかどうか質問。前提として、残業時間分の賃金はきちんと支払われる注意書きをしている。その結果、全体では「どちらかといえば、したくない(43.8%)」が最多となり、次いで「どちらかといえば、したい(23.3%)」「したい(17.2%)」「したくない(15.7%)」が続いている。

希望の雇用形態別にみると「正社員」では「したい(32.7%)」「どちらかといえば、したい(21.8%)」と、5割以上が残業に意欲的な様子がみられたという。なお、この割合はパート・アルバイトよりも高い。

年代別にみると「30代以下」では「したい(42.5%)」「どちらかといえば、したい(20.0%)」と、6割以上が意欲を示している。一方で40代以上では「したい」「どちらかといえば、したい」の割合は減少傾向にあることがわかった。

まとめ

残業に対する考えや意向に、年代で差がある実態が明らかになった。若い世代では自身の経験にプラスになるとの考えから、残業に意欲的な人が多いようだ。一方で40代以上になると残業にネガティブなイメージを抱く人が多く、意向としても消極的な様子がみられている。

また、残業への意向については、雇用形態による違いもみられている。年代的な負担感や仕事への価値観、本人の意向なども把握した上で、適正な業務配分を改めて心掛ける必要がありそうだ。