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就業時間外に勉強している社会人は6人に1人? BELLOWL調査

2025.07.15

株式会社BELLOWL(東京都中央区、代表取締役CEO:鈴木康代)は近年「社会人のリスキリングの必要性」に注目が集まる中、実際に社会人はリスキリング・勉強に対してどのように向き合っているのかを明らかにすべく、社会人の学習状況の実態に関する調査を実施。第1弾のレポートとして「社会人の勉強時間」に焦点を当てて、調査結果を公開した。

調査概要

調査主体:株式会社BELLOWL
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年3月4日〜8日
調査回答者:
「企画が圧倒的に多い」「企画7割」「運用7割」「運用が圧倒的に多い」の職種ごとに、それぞれ「経営者・役員」「中間管理職(課長・部長)」「主任・一般社員」を100名ずつ、合計1200名
出典元:株式会社BELLOWL

勉強している社会人は16.7% 勉強時間と学習意欲の関係性

勉強している社会人は16.7% 勉強時間と学習意欲の関係性

本調査では『あなたの就業時間以外・お休みの日に実施していることを教えてください』という質問に対して「勉強(※本人が「勉強」ととらえているもの)」と答えた人は16.7%と、6人に1人程度の割合であった。

勉強に割いている時間をたずねる項目では「週に1時間未満(3.5%)」「0時間(83.3%)」の回答が合わせて86.8%に。就業時間外に勉強をしている人の少なさ、そして勉強をしている人でも、勉強に時間を割いていない実態が明らかになった。

続いて本調査では、最も注力している勉強に関して、1週間の勉強時間とその勉強時間の認識との関係を、カイ二乗検定を用いて分析。勉強時間への認識と勉強時間の間に統計的に有意な関連があることが明らかになったという(0.02202(p値)< 0.05(有意水準))。

具体的には、週10〜15時間の学習者は、学習意欲は高いが「時間を増やせない」と考える傾向が強い一方、週1時間未満の学習者は、そもそも勉強時間を十分に取れていないと考えている上にその勉強時間を「増やすつもりがない」と思っている傾向が強く、勉強への意欲が低いことが判明。また、総じて週5時間を境に、学習へのモチベーションが低い人が減る傾向にあることが示唆された。

なお、役職別での調査結果に大きな差はみられなかったものの、学習時間が週に1時間未満の割合は主任・一般社員クラスが最も低い。また、職種別では運用系の割合が増えるほど勉強時間が短い割合が増加傾向にあることがわかった。

まとめ

本調査結果からは勉強時間を確保している社会人の少なさがみてとれる。リスキリングに注目が集まる中、現場にはその意識は十分に浸透していないようだ。学習時間と学習意欲の関係性として、週5時間が境界線となり、時間が伸びるほど意欲が低い人が少ない傾向もみられている。

従業員が学習意欲を高めるようなサポートを実施・検討している企業も多いことと思う。学習機会の創出や、学習時間の確保、業務配分における配慮、資金面でのフォローなどさまざまな取り組みが想定される。自社の現状も踏まえ、今後の取り組みの参考にしたい。