新卒3年未満で退職した若年層の本音 スタッフサービス・ホールディングス調査
株式会社スタッフサービス・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:阪本耕治)は、高校・高専卒、短大卒、専門学校卒、大卒、大学院卒の25歳までを対象に「新卒3年未満で正社員を退職した若年層の意識調査」を実施した。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年6月10日~16日
調査対象:全国在住18歳~25歳男女(新卒で正社員として就職した会社を3年未満で離職経験がある人)
サンプル数:706人
出典元:【全データ記載版】新卒3年未満で正社員を退職した若年層の意識調査(株式会社スタッフサービス・ホールディングス)
新卒入社した会社の退職について
本調査では、退職した人のうち、新卒で就職した会社を半年未満で退職したのは3割であることがわかっている。また、退職した人のうち、3割が入社1ヶ月未満の時点でなんとなく「辞めようかな」と思っていたことが判明した。
新卒で就職した会社の退職理由としては「上司や同僚との人間関係が悪かった(26.3%)」が最も多く、次いで「社風が合わなかった(26.1%)」「会社の将来に不安を感じた(21.1%)」が続いている。
また、新卒で就職した会社を入社3年未満で退職したことについて「とてもよかったと思っている(44.2%)」「どちらかといえばよかったと思っている(39.7%)」との回答が寄せられており、8割強が「よかった」と感じていることも明らかになった。
転職活動と新卒時の就職
続いて本調査では新卒で就職してから、これまでの転職回数について質問。その結果約7割が「1回」と回答したことがわかった。また、7割強は新卒で就職した会社を退職後、2社目の会社でも正社員として働いているという。約4割が転職時に「家族や友人、パートナー、知人」の意見を参考にしていることも明らかになった。
次に本調査では、新卒の就職活動時の会社選びで重視するポイントについて質問。その結果「会社の安定性、成長性(17.3%)」「会社の規模の大きさ(17.3%)」「福利厚生の充実(16.4%)」が上位に挙げられたという。半年未満で退職した人は特に「会社の安定性、成長性」「会社の規模の大きさ」を重視して選ぶ傾向が強いようだ。
入社前と後で会社のイメージにギャップがあったと回答した人は6割強。 3人に1人が「入社1週間未満」でギャップを感じていることが明らかになった。
まとめ
人手不足が深刻化する中、若手人材の獲得と定着はより重要な課題となっている。本調査では、入社の後に会社のイメージにギャップを感じる人が6割強にも及ぶことが判明した。「入社1週間未満」でギャップを感じる人も3人に1人と決して少ない数字ではない。
会社説明会や面接などで伝えた「会社のよい面」が、期待をあおる結果となり入社後のイメージギャップにつながりやすい。慢性的な人手不足が新入社員の教育や指導、ケア不足の原因となっている可能性もある。本質的な人手不足の解消に向けて、人材獲得と定着をセットで考えていくことの重要性が改めて示唆された調査結果と言える。今後の採用活動や定着支援の取り組みの参考にしたい。














