2015年以降大きな変化なし「上司から見た若手社員の傾向」 LINK&M調査
株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央)の研究機関であるモチベーションエンジニアリング研究所は、上司から見た若手社員の傾向に関する調査を実施した。
調査概要
調査機関(調査主体):株式会社リンクアンドモチベーション モチベーションエンジニアリング研究所
調査対象:2015年1月~2024年12月にリンクアンドモチベーショングループが提供するビジネススタンスサーベイを実施した141社10,770名
分析方法:コロナ前(2015~2019年)、コロナ禍(2020~2022年)、2023年、2024年の4群に分類し、群ごとに各40項目のランキングを作成。このランキングから上位5項目、下位5項目を抽出し、上司から見た若手社員の傾向の違いを分析した。
出典元:上司から見た若手社員の傾向に関する調査結果(株式会社リンクアンドモチベーション)
若手社員の強みと課題に関する上司の見解
「上司から見た若手社員」の実態を可視化するために行われた本調査。上司の立場から見た若手社員の傾向をコロナ前(2015~2019年)、コロナ禍(2020~2022年)、2023年、2024年の4群に分類し分析している。まず、若手の強みとして挙げられたのは「アドバイスの素直な受容」「周囲への気持ちよい対応」「最後までやり抜く姿勢」「問題時の即座な報告・相談」などの項目。コロナ禍の前後で変わらず表出していることが明らかになった。コロナ禍以降においては、順位も同じ傾向にあるという。
また、 若手社員の課題としてもコロナ禍前後で変わらない傾向が見られている。「起こりうることの予測」「会議での積極的発言」「あいまいな状態での実行」「チャンスの積極活用」などの項目が並んだ。コロナ禍以降、順位に変動はあるものの、項目は全て共通している。
同社はこの結果を受けて、上司という役割から「強み・弱みとして見える傾向」自体は時代を経ても一貫している傾向にあると解説する一方で、上司の認識に対する若手の反応や成長の軌跡には違いがあるとの見解を示している。若手社員個々の特性や経験によって異なる展開をたどることが想定されるとして、今後は個別最適な育成がますます重要になると提言した。
まとめ
次世代を担う人材の育成は、どの企業においても重要な取り組みのひとつ。さらに、人的資本経営を推進する上では「若手社員の早期活躍」が重要課題として注目されている。
人材不足や採用難度の上昇から、人材の「定着」に注力している企業も多いだろう。その先の「活躍」を見据えた育成プランの設計と、両輪で進めていく改めていく施策の参考にしたい。














