育休取得率に大きな男女差「家事育児の分担」は女性に偏り エクスクリエ調査
株式会社クロス・マーケティンググループのグループ会社である株式会社エクスクリエ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小笠原亨)は、全国20歳~59歳男女(800人)を対象に「働くママ・パパ」に関するWebアンケートを2025年6月30日に実施した。
調査概要
調査タイトル:働くママ・パパに関するアンケート(2025年)
調査期間:2025年6月30日
調査手法:クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
調査対象:全国に住む20歳~59歳男女(800人)均等回収/ 有職者(雇用形態問わず)/ 夫婦で共働き/ 末子の子どもの年齢が高校生以下
出典元:「働くママ・パパ」に関する調査結果(株式会社エクスクリエ)
育休取得率の男女差 家事育児の負担にも偏り
本調査では「これまでに育児休業を取得したことがある」と回答した割合が「女性:51.3%」「男性:33.8%」となり、男女間で17.5ポイントの差があることがわかった。また、取得期間についても「7〜12ヵ月」と回答した割合は女性が男性より24.8ポイント高く女性のほうが長期間、取得している傾向がみられた。
さらに家事・育児の分担状況について、女性への負担が集中している実態が明らかに。特に「食事の準備」は家事の中でも最も偏りが大きく、女性の80.4%が「主に自分が担当している」と回答。「子どもの体調不良時の看病」についても主に女性が担当する傾向が可視化された。
家事・育児の分担に対して、男女の認識の乖離も顕著だ。例えば「子どもとの遊び・会話の時間」について「夫婦で同程度」と回答した割合は、男性が58.7%であるのに対して、女性は41.0%だった。同社によると、そのほかの項目でも同様の傾向がみられたという。
女性は出産を機に睡眠時間が減少 女性が配偶者に期待することは?
続いて本調査では、出産や育児をきっかけに費やす時間や頻度が減少したものについて質問。いずれも女性の方が高い割合となったが、特に大きな男女差が見られたのが「睡眠時間」。女性は男性より21.4ポイントも高い結果となっている。そのほかの項目の結果からも、育児の負担が女性に偏っている様子がうかがえる。
配偶者に対して家事・育児面で望むことについて、女性は「自分の疲労やストレスへの配慮」「自分から積極的に家事・育児を担当してほしい」という期待が特に高い。この点からも、本調査の結果にみられる男女間の意識差が、現実の夫婦関係に影響していることがうかがえる。
まとめ
育休取得の実態と家事育児の負担感、どちらも男女で大きな差があることがわかった。男性の育休取得を促進することはもちろんだが、家事育児の負担が女性に偏っている現実を変えていくことも欠かせない。
さらに、仕事と育児の両立を図る女性に対する支援体制の整備についても、より重点的に取り組んでいく必要がありそうだ。休暇制度や福利厚生制度、働き方の見直しや取得しやすい職場環境づくりなど、育休取得にまつわる制度や環境整備の参考にしたい。














