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「他に良い会社があれば転職したい」地方中小企業就業者は約4割 マイナビ調査

2025.08.04

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、地方の中小企業で働く人を対象に初めて実施した「マイナビ 地方中小企業就業者の働く意識調査」のレポートを発表した。

調査概要

マイナビ 地方中小企業就業者の働く意識調査
調査方法:インターネット調査(外部パネル)
対象者:
①地方中小就業者
1都3県を除く全国の従業員数5名以上300名以下の民間企業に所属する20代から50代の正社員
②大企業就業者
全国の従業員数1,000名以上の民間企業に所属する20代から50代の正社員
※現在の仕事・職場や現在の所属企業を起点とした今後のキャリアの方向性に関する質問を多く含むことを加味し、地方中小就業者・大企業就業者ともに「勤続年数1年未満」を除外
回収数:①地方中小就業者:2,086サンプル ②大企業就業者:1,034サンプル
実施期間:2025年4月18日~4月22日
出典元:地方からの視点 中小企業で働く未来を見つめる 『地方中小企業就業者の働く意識調査レポート』(株式会社マイナビ)
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある

中小企業で転職志向が高い傾向 満足度にもギャップ

中小企業で転職志向が高い傾向 満足度にもギャップ

本調査では地方中小企業就業者の約4割が「他に良い会社があれば転職したい」と回答。一方で「これからも今の会社で頑張りたい」は2割にとどまることが明らかになった。大企業就業者に比べて組織定着意識が低い傾向にあるという。

また、地方中小企業就業者の半数以上が「収入」に不安を抱えていることが判明。満足度をたずねた項目では、地方中小企業就業者は「福利厚生」「収入」に対して大企業就業者よりも低い満足度が示されており、待遇満足度にギャップがあることがわかった。

地方中小企業就業者の4割超が「仕事・私生活両立型」のキャリア

地方中小企業就業者の4割超が「仕事・私生活両立型」のキャリア

続いて本調査では、自身のキャリアについて実現度を質問。地方中小企業就業者はキャリアにおいて「自分らしさ」を重視する志向にあることが明らかになった。自分らしく生きる要素としては「大切な人との時間」「仕事時間的ゆとり」「ある程度の収入」などが挙げられた。

さらに、地方中小企業就業者が仕事・私生活の両面でどのようにキャリアの軸を置いているかを分析。全体では「仕事と私生活の両方に同じように軸を置く(41.9%)」が最多だった。

年代別では「ワーク軸(仕事に軸を置く+やや仕事に軸を置く)」の割合が20代で特に高く、年代が上がるにつれて「ワーク軸」の割合が低くなり「ライフ軸(やや私生活に軸を置く+私生活に軸を置く)」の割合が高くなる傾向がみられている。

まとめ

地方の中小企業就業者では、大企業就業者と比べて「収入」や「福利厚生」に対する満足度が低く、転職意向も高い割合を示していることが明らかになった。人手不足の深刻化が進む中、中小企業は待遇の改善に取り組んでいく必要がありそうだ。

また同社は「令和6年就労条件総合調査」を参照し、中小企業には労働時間の課題もあると指摘。労働時間の適正化や、仕事時間を柔軟にできる制度の整備に取り組んでいくことの重要性についても提言している。求人や労働環境の是正の参考にしたい。

参考:令和6年就労条件総合調査 結果の概況(厚生労働省)