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名刺発注業務のDXが進まないのは担当者と経営層の温度差が原因? オンデオマ調査

2025.08.05

株式会社オンデオマ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:福田弘之)は、名刺発注業務のDX化が進まない要因のひとつに、現場と経営者の温度感の差があると仮定。名刺発注業務をDX化していない企業の①人事総務などの担当者と②経営者のそれぞれを対象に「名刺作成における非効率とDX化の導入障壁」に関する調査を実施した。

調査概要

「名刺作成における非効率とDX化の導入障壁」に関する調査
調査期間:2025年7月10日~2025年7月11日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,040人(①511人/② 529人)
調査対象:調査回答時に名刺発注業務をDX化していない企業の①人事総務などの担当者と②経営者と回答したモニター
調査元:株式会社オンデオマ
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:株式会社オンデオマ

担当者が抱える名刺発注業務の課題感

担当者が抱える名刺発注業務の課題感

名刺発注業務をDX化していない企業の人事・総務・名刺発注業務担当者に行った本調査。「名刺発注業務でのミスの経験」について質問した。その結果「役職・氏名以外の誤字・脱字があった(62.8%)」「役職・氏名などの間違い(56.8%)」「校正反映前の情報で印刷を進めた(43.8%)」「デザインやレイアウトのズレ(53.0%)」「必要な日までに納品が間に合わなかった(50.9%)」といった回答が上位に並んだ。

名刺発注業務の「時間がかかる工程」には「校正の確認や修正作業(47.0%)」「名刺情報の入力(43.3%)」「上司の承認や確認(41.3%)」があがった。さらに「急な名刺発注業務に対応できず困った経験」については、約7割が「頻繁にある(21.3%)」「たまにある(52.6%)」と回答している。

さらに「繁忙期の名刺発注業務で発生したトラブル」については「校正の遅延(31.1%)」「必要な日までに納品が間に合わなかった(28.0%)」「発注漏れ(27.4%)」が目立った。

「名刺発注業務の負担感」については「非常に負担だと感じている(24.5%)」「やや負担だと感じている(55.0%)」と、約8割が負担を感じている結果となったことが報告された。

経営者と現場が感じる課題との認識の差が明らかに

経営者と現場が感じる課題との認識の差が明らかに

続いて本調査では、名刺発注業務をDX化していない企業の経営者に「名刺発注業務の課題や負担について、現場から報告を受けたことはあるか」と質問。その結果、約8割が「あまり報告を受けていない(21.2%)」「全く報告を受けていない(63.7%)」と回答した。

また「名刺発注業務のDX化は必要だと思うか」との質問には「とても必要だと思う(5.1%)」「やや必要だと思う(19.5%)」という回答となり、大多数の経営者が「必要ではない」と考えていることが明らかになった。

名刺発注業務のDX化をしていない理由としては「コストがかかりそう(34.0%)」「現状の業務フローで不便を感じていない(25.5%)」「手間と時間がかかりそう(22.7%)」が多い。

まとめ

名刺発注業務の担当者は様々な課題を抱え、負担を感じる人も約8割を占めている。その一方で、経営者の多くは現場から報告を受けていないこともあり、名刺発注業務のDXに対しても否定的な意見を示している。

名刺発注業務においては「誤字・脱字」のミスが起こりやすいことや「校正や修正作業」「名刺情報の入力」に時間がかかっているという実態がある。DX化を進めることによる無駄なコストの削減や、担当者の負担軽減に向けてまずは担当者と経営層とで現状の共通認識を持つことからはじめたい。