求職者の6割超が「夏の暑さで転職活動のペース低下を感じる」 レバレジーズ調査
レバレジーズ株式会社が運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス ハタラクティブは夏に転職活動を検討、もしくは実際にした経験がある20~50歳代の正社員男女445名を対象に、夏の猛暑がキャリアに与える影響についての調査を実施した。
調査概要
調査年月:2025年7月8日~2025年7月10日
調査方法:インターネット調査
調査主体:レバレジーズ株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社
有効回答数:445名
調査対象:夏に転職活動を検討、もしくは実際にした経験がある20~50代歳の正社員の男女
出典元:約6割が「夏バテ転職」経験、猛暑で転職活動の行動量が低下(レバレジーズ株式会社)
6割超が転職活動のペースや活動量の低下を実感 その理由とは?
本調査では「猛暑によって転職活動の行動量やペースは低下すると感じるか」と質問。「非常に低下する(24.0%)」「やや低下する(40.7%)」と、6割を超える人が「低下する(64.7%)」と回答したことが明らかになった。
転職活動の行動量やペースが低下する理由としては「スーツなどフォーマルな格好での外出が苦痛(59.7%)」「面接や企業訪問などの外出が億劫(48.3%)」が上位に並び、外出に伴う物理的な負担が大きいようだ。
一方で「暑さで気力や体力が削がれ、モチベーションが上がらない(47.9%)」という精神的な要因が3位に。2位の「外出が億劫になる」と僅差であることから、猛暑の心身への影響の大きさを物語っている。
半数が転職活動の時期調整を意識 職種や働き方の選択にも影響
続いて、夏の転職活動で具体的に億劫になる行動についての設問では「企業との面接日程調整(34.2%)」「企業への応募(29.9%)」が上位に挙がった。
また、夏の猛暑を避けて転職活動の時期を調整することについても質問。「すでに調整した経験がある人(12.8%)」「今後の調整を検討している人(26.5%)」「過去に調整すればよかったと後悔している人(10.8%)」など、半数を超える50.1%が「時期調整」を意識していることがわかった。
さらに、夏の転職活動において「猛暑が応募する職種や業種・働き方の選択に影響したことがある(68.2%)」と回答する人は約7割に及んだ。実際に約3割は「夏の暑い時期に転職活動を行うにあたり、実際に職種や業種を変更した経験がある(27.6%)」と回答するなど、具体的なキャリア選択にまで影響は出ているようだ。
応募をためらう対象は約3割が回答した「暑さ対策が不十分だと感じる企業(26.3%)」が3位という結果になっている。
まとめ
6割超の求職者が「転職活動に夏の暑さが影響をもたらす」と、感じていることが明らかになった本調査。身体的な負担のみならず、意欲そのものが低下することも浮き彫りになった。実際に、同社が提供する転職支援サービスでは「熱帯夜の新規登録者数が非熱帯夜と比較して1割程度少ない(※)」という調査結果も出ているという。
採用担当者としては、求職者がこうした影響を受けていることを前提にした採用活動を検討する必要がありそうだ。特に「外出」が身体的な負担となっていることから時間帯や服装への配慮、オンラインでの面接対応などは必須ともいえる。本調査の結果をぜひ参考にしたい。














