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6割超の総務担当者が「AIの急激な進化」に危機感や焦り 月刊総務調査

2025.08.08

株式会社月刊総務(所在地:東京都千代田区、代表取締役:豊田健一)は、全国の総務担当者103名を対象に「企業のDXと組織変革に関する調査」を実施。総務担当者が感じているAIの進化による影響や、コーポレートトランスフォーメーション(CX)における総務の意識などを明らかにした。

調査概要

調査名称:企業のDXと組織変革に関する調査
調査機関:株式会社月刊総務調査
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
調査方法: Webアンケート
調査期間:2025年6月12日〜2025年6月19日
有効回答数:103件
出典元:総務の仕事はAIに代替されると6割が実感。総務に求められる役割・スキルが変化すると9割が予測(株式会社月刊総務調査)

6割超がAIの急激な進化に危機感 業務代替の可能性を感じる人も

6割超がAIの急激な進化に危機感 業務代替の可能性を感じる人も

本調査では「AIに対して危機感や焦りがあるか」を質問。「とてもある(27.2%)」「ややある(36.9%)」と、6割超が何らかの危機感や焦りを抱いていることが判明した。

さらに「総務の仕事がAIに代替されると思うか」をたずねた項目でも「とても思う(19.4%)」「やや思う(41.7%)」が6割超という結果に。同社によると「とても思う」という回答は、2023年調査から6.5ポイント増加したという。この結果から、「現場のリアルな危機感が強まっている」と分析している。

続いて「AIの進化と普及により、総務に求められる役割やスキルは変わると思うか」と質問。その結果「とても変わる(33.0%)」「やや変わる(55.3%)と、約9割が変化の必要性を感じていることが明らかになった。

CXの認知度は3割強 総務が求められる役割は?

CXの認知度は3割強 総務が求められる役割は?

また「CX(コーポレート・トランスフォーメーション)」という言葉の認知をたずねたところ、「よく理解している(6.8%)」「なんとなく理解している(25.2%)」は、3割程度にとどまった。「総務としてCXを進める上で優先的に変えるべきだと思う領域」についての質問では「組織構造・役割の見直し(58.3%)」「業務の自動化・効率化(47.6%)」「社内コミュニケーションの刷新(46.6%)」が上位に挙がった。

さらに「CXの実現に向けて総務に求められる役割」について質問。「他部署との橋渡し役(ファシリテーター)(56.3%)」「現場の実行力を担う中核部署(39.8%)」と「経営と社員の価値観をつなぐ役割(39.8%)」「働き方改革の実行責任者(37.9%)」という回答が上位を占めている。「CXを推進するために必要なスキル・資質」をたずねた設問では、「組織間の調整力・巻き込み力(68.0%)」「プロジェクト推進力(54.4%)」「社内外との対話力・共感力(52.4%)」という結果だった。

まとめ

本調査の結果はAIの浸透やCXの推進によって、総務担当者に求められる役割やスキルが変化しつつあることを明確にした。AIの進化は総務担当者に大きな危機感や焦りを抱かせている。特に「業務代替」に対する危機感や焦りを持っている人は、半数を超えている。

一方で、CX推進において「他部署との橋渡し役」を総務の役割として重要視する傾向もみらた。AIが進化し、浸透しつつある今だからこそ「人ならではの役割」の価値が、これまで以上に求められる可能性を示唆している。同社は本調査の振り返りで 「総務自身が変革の実験場となることで、全社に波及するモデルケースを築いていくことが期待されます」と提言している。自社の変革を進めていく上での指針としたい。