6割超の新入社員が「就活をやり直したいと考えたことはない」 ジェイック調査
株式会社ジェイックは、提供する新入社員研修の受講者に対して「就職活動をやり直したいと考えたことはあるか」についてアンケート調査を実施。6割以上が「1回もない」と回答しており、昨年の同調査よりも高い割合を示したことを報告した。
調査概要
調査名称:新入社員研修「就職活動をやり直したいと考えたこと」についてのアンケート
調査対象:株式会社ジェイックが提供する新入社員研修の受講者
調査機関:株式会社ジェイック調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2025年7月2日~7月10日
回答者数:277名
出典元:2025年度の新入社員に「就職活動をやり直したいと考えたことはあるか」を調査(株式会社ジェイック)
就職活動をやり直したいと考えたこと「1回もない」が6割超
本調査ではまずはじめに「入社から今日まで、就職活動をやり直したいと考えたことはありますか?」と質問。その結果「1回もない(66.4%)」「1、2回はある(24.6%)」「3回以上ある(9.0%)」という回答が集まった。同社はこの結果を、2024年の調査と比較。順位に変動はなく、「1回もない」と回答した割合が5.4ポイント増加し、全体の約3分の2に達した。
また「1、2回はある」「3回以上ある」と回答した人を対象とした「就職活動をやり直すなら、なにを重視しますか?あてはまるもの2つを選択してください」と質問。「仕事内容(50.5%)」がトップにあがり、次いで「給与(40.9%)」「社風や社員の雰囲気(28.0%)」「勤務地(22.6%)」「福利厚生(16.1%)」という結果となった。
2024年調査と比較して最も変化が大きかったのは「社風や社員の雰囲気」で、12.8ポイント増加。また、上位にはランクインしなかったものの「企業理念(ミッション)(5.4%)」が4.4ポイント増加したことがわかった。一方、減少がみられたものとしては「福利厚生(6.8ポイント減)」「仕事内容(4.7ポイント減)」があった。同社は「給与や福利厚生といった条件面だけでなく、職場の人間関係や企業の価値観といった、入社前に見極めるのが難しい『ソフト面』の重要性を改めて認識する傾向がうかがえます」と考察している。
まとめ
入社してから「就活をやり直したい」と考えたことがない新入社員が増加傾向にあることがわかった。 同社は売手市場が続く中で学生らが十分な比較検討を行って企業を選べていることや、企業側がよりていねいな情報発信を行ったことが背景にあると分析している。
一方で、約3人に1人は「就活をやり直したい」と考えた経験があり、特に「仕事内容」や「給与」に関するギャップを感じている様子がみられた。さらに「社風や社員の雰囲気」や「企業理念」を重視する声が増加傾向にあり、入社前の見極めが難しいソフト面について、重要性を改めて認識する人が増えているようだ。
企業側は早期離職防止のためには、採用活動におけるよりていねいな情報発信を心掛けることが重要といえる。入社後に新入社員が抱える違和感や不安を、取り除くための取り組みも欠かせない。自社の対応を見直すきっかけとしたい。














