約9割の管理職が部下の育成に悩み NTTデータビジネスブレインズ調査
請求書クラウド「ClimberCloud(クライマークラウド)」を販売する株式会社NTTデータビジネスブレインズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:時吉誠)は、経理業務に携わる実務担当者221名に対して、部下の育成についてアンケート調査を実施した。
調査概要
アンケート回答者:経理の実務担当者221人(全国)
アンケート回答期間:2025年7月7日
出典元:部下の育成に悩みを抱えている管理職は88.2%!~経理部門の管理職221人に“部下の育成”についてアンケート調査を実施~(株式会社NTTデータビジネスブレインズ)
※すべての回答データではなく回答が有効なものデータを集計
若手・中堅社員強化の方針や戦略と属人化解消の取り組み
本調査ではまず、経理部門の管理職を対象に若手・中堅社員を強化するための方針や戦略について質問。その結果、何らかの方針や戦略が「ある(63人/28.5%)」「一部ある(132人/59.7%)」と、合わせて約88%が何らかの方針や戦略を持っていることが明らかになった。同社は「一部ある」が約6割を占めた事実から、多くの組織が「育成の重要性を認識しつつも、その取り組みが体系的・包括的ではない、あるいは部門横断的な戦略に欠けている可能性が示唆された」と解説している。
また、「業務の属人化解消のための具体的な取り組み」を「行っている」と回答したのは59人(26.7%)、「どちらかというと行っている(131人/59.3%)」と合わせて約86%が、何らかの取り組みを実施していた。
若手・中堅社員のモチベーションは高く評価も、約9割が育成に悩み
続いて、若手・中堅社員が高いモチベーションをもって働いていると感じているかを質問。その結果「思う(50人/22.6%)」「そう思うことが多い(129人/58.4%)」との回答となり、約81%の管理職が部下のモチベーションを高く評価していることがわかった。一方、部下の育成に関して、何らかの悩みを抱えているかをたずねる質問では、195人(88.2%)が「はい」と回答。具体的な悩みとして「学習意欲が低い(43.1%)」が最も多く挙げられており、モチベーションへの評価と対象的な結果となった。
これを受け同社は「日常的な業務遂行におけるモチベーションと、自己成長・スキルアップへの学習意欲にギャップがある」と推察している。
まとめ
管理職の大半が部下の育成に悩みを抱えていることが明らかになった、本調査。この結果から、同社は「個人の問題ではなく組織的な構造的課題である」と分析。組織全体として管理職への育成支援が、喫緊の課題であると指摘している。
部下の育成における負担は、管理職のエンゲージメント低下にもつながりかねない。さらに、育成の課題が解消されないことで、組織全体の生産性低下や離職率の増加を招く可能性もある。
具体的な課題として挙げられた若手・中堅社員の「学習意欲」を高める取り組みはもちろんのこと、育成プログラムそのものの見直しや、体系的かつ戦略的なアプローチの検討を進めていくことが不可欠だろう。














