PC処分時の「情報漏洩リスク」8割超が認識 パソコンファーム調査
株式会社パソコンファームは、PC処分経験のある企業担当者を対象に、PCの処分方法や実際に悩んでいることについて、アンケート調査を実施した。
調査概要
対象者:社内のPC処分に関わっている、従業員数50人以上の企業に属している人
対象人数:500名
調査期間:2025年6月25日~6月27日
調査方法:「Freeasy」によるインターネットアンケート調査
出典元:株式会社パソコンファーム
PC処分時の「情報漏洩リスク」と「コンプライアンス遵守」の課題
本調査ではまずはじめに「PC処分時における情報漏洩リスクについて、どの程度認識していますか?」と質問。その結果「非常に高く認識している(47.6%)」「ある程度高く認識している(38.2%)」と、85.8%もの人がPC処分に伴う情報漏洩のリスクを高く見積もっていることがわかった。具体的には「内部ストレージ(HDD/SSD)からのデータ漏洩(41.2%)」「データ消去作業の不備・ミス(30.4%)」などを懸念する人が多いようだ。
なお、処分するPCのデータ消去方法については「専用のデータ消去ソフトウェアを利用している(33.4%)」「物理的に破壊している(破砕、穿孔など)(30%)」との回答が上位に並んでいる。
また、PC処分におけるコンプライアンス遵守に関する課題については「情報漏洩リスクに対する従業員の意識が低い(39.0%)」「コストがかかる(34.8%)」「専門知識を持つ人材が不足している(31.4%)」「適切なデータ消去方法がわからない(30.8%)」などが多く挙げられた。
まとめ
本調査では、PC処分時における情報漏洩リスクについて非常に多くの人が認識している。同時に、リスクは理解しているものの「コストがかかる」「専門知識を持つ人材が不足している」といった、人材や費用面にまつわる実務的な課題を抱える企業も多いことが明らかになった。
情報漏洩が起きれば、企業としてステークホルダーや社会からの信頼を失い、大きな損失を生みかねない。認識しているリスクに対して適切に対応していくためにも、予算確保や人材確保・育成への取り組みに注力する必要がありそうだ。











