「企業別AI契約サマリー」で意思決定の質とスピード向上を支援 Sansan
Sansan株式会社は、AI契約データベース「Contract One(コントラクトワン)」において、取引先ごとの契約状況をAIが自動で要約する「企業別AI契約サマリー」を8月中に提供開始予定としていることを発表した。
AI契約データベース「Contract One」とは
新機能の提供が予定されているのは、同社が提供するAI契約データベース「Contract One(コントラクトワン)」。同社が長年培ってきた独自の技術で、あらゆる契約書をデータ化。契約の有効性や契約同士の複雑な関係を、誰でも正確かつ俯瞰して捉えられる契約データベースを構築するもの。さらに、生成AIを活用した機能によって、管理部門も事業部門も、全社で契約データを日常的に活用できる環境を整備できるという。同社は本サービスによって契約に対する意識を変え、習慣を変えることでリスク管理と生産性向上を実現し、事業を加速するとしている。
参考:AI契約データベース「Contract One」(Sansan株式会社)
AI解析で契約状況サマリーを自動生成
同社は1つの企業と複数の契約を締結するケースも多い中、各案件の担当部門や担当者ごとに分散して管理されていることも多く、1つの取引先との契約状況を全社で横断的に把握するのが難しい状況にあると指摘。
同じ取引先であっても複数の部門がそれぞれ異なる条件で契約を結んでいれば、全社としての取引の最適化が図れないことから、余分な費用の発生や交渉力の低下を招くリスクがある。また、出資や提携、M&Aなどの経営判断においては、契約情報の分散によって対象企業との契約関係を正確に把握することに時間がかかってしまい、意思決定のスピードを損なう恐れがある。
今回、同社が提供を開始する「企業別AI契約サマリー」は「Contract One」で集約化された契約データを参照し、取引先ごとの契約状況をまとめたサマリーを自動生成する機能。AIが契約書を解析し「当社との関係」「直近1年以内に締結された契約の状況」「費用・契約条件の要点」などを含む要約レポートを出力するという。
まとめ
同社が実装を発表した新機能「企業別AI契約サマリー」を活用すると、取引先との契約状況がまとめられたレポートの自動生成が可能となり、取引先との契約状況を横断的に把握できるようになる。属人的に行われていた情報収集の効率化や、契約情報の可視化による意思決定の質とスピードの向上が期待できそうだ。
契約データベースサービスで事業の加速を支援してきた同社だが、今回の新機能実装でその効果はさらに強まるのではないだろうか。














