第1位は「情報整理」生成AIが役立つ業務 イデックスビジネスサービス調査
株式会社イデックスビジネスサービスは、生成AI導入を検討中もしくは生成AIをすでに導入している中小企業の情報システム・総務担当者を対象に「生成AI導入の壁」に関する調査を実施した。
調査概要
「生成AI導入の壁」に関する調査
調査期間:2025年7月10日~2025年7月12日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1047人(①502人/②545人)
調査対象:調査回答時に①生成AI導入を検討中/②生成AIをすでに導入している中小企業の情報システム・総務担当者と回答したモニター
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:株式会社イデックスビジネスサービス
生成AI導入に対する不安と期待する効果
本調査ではまずはじめに、生成AI導入を検討中の中小企業の情報システム・総務担当者を対象に「生成AIの導入や運用に向けて不安に感じていること」について質問。その結果「導入を担う人材の不足(50.6%)」「社内体制や役割分担の不十分さ(42.0%)」「活用ルールやガイドラインの未整備(41.6%)」との回答が上位に並んだ。「生成AI導入に期待する効果」については「人的コストの削減(57.2%)」「業務の効率化(50.8%)」「業務品質の向上(42.6%)」といった声が多く挙がった。
「生成AI導入の状況は、現在どの段階か」とたずねた項目では「社内で導入を提案中(51.0%)」が最も多く、次いで「情報収集中(39.2%)」「経営層の判断待ち(9.8%)」が続いている。
生成AI導入の障壁は「セキュリティ」「コスト」が上位
「生成AI導入に踏み切れない理由」としては「セキュリティ面の不安(46.6%)」「コストがかかる(35.7%)」「社内での活用イメージがわかない(32.7%)」などが目立つ。続く「どのような支援があれば、生成AI導入に踏み切れそうか」という質問には「導入企業の成功事例の共有(44.0%)」「業種・業務別の活用テンプレート(41.4%)」「セキュリティ対策済みの導入パッケージ(36.3%)」といった回答が上位を占めた。
また「生成AI導入に関する情報収集で、重視するもの」については「導入企業の声や事例(49.6%)」「導入プロセスや体制のノウハウ(43.2%)」「セキュリティ対策の具体例(39.2%)」という声が集まっている。
約8割が「生成AI導入」で業務効率の改善を実感
続いて本調査では、生成AIをすでに導入している中小企業の情報システム・総務担当者を対象に「導入後、社員全体の業務効率について、どの程度改善されたと感じるか」と質問。約8割が「改善された(大きく改善された:19.3%/ある程度改善された:63.5%)と回答したことがわかった。
また「生成AIを使って「導入してよかった」と実感した場面」については「情報整理(議事録、FAQ、マニュアルなど)(52.8%)」「文書作成(メール、報告書、提案書など)(48.8%)」「コンテンツ作成(SNS投稿、社内報、求人原稿など)(36.5%)」といった声が挙がっている。
さらに「生成AIを導入してどう感じているか」との設問には「想像よりも簡単に使えた(41.8%)」「導入前に懸念していたことは実際には起こらなかった(22.6%)」「もっと早く導入すればよかった(19.6%)」と、肯定的な回答が上位に並んだ。
まとめ
生成AI導入に対して、人材不足や体制の不備に不安を抱える人が多くいることが明らかになった。一方、実際に導入した企業からは「想定していた不安や課題は払拭された」という声が多く、8割以上が肯定的な意見を述べている。
セキュリティや具体的な活用方法についての不安を払拭できる支援やサービスの活用によって今後、ますます中小企業の生成AI導入は促進されるだろう。














