Z世代の転職検討の理由「年収が低い」が激増 UZUZグループ調査
UZUZ(ウズウズ)グループ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本啓毅)は、コロナ禍が深刻化した2020年上半期と2025年上半期の比較による就職・転職活動の意識変化について調査を実施した。
調査概要
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:2020年2649名(既卒者:1222名、第二新卒:1427名)
2025年1868名(既卒者:413名、第二新卒:1455名)
調査実施日:2020年1月30日~2020年6月30日
2025年1月1日~2025年6月30日
出典元:【調査リリース】コロナ禍の2020年との比較による就職・転職活動へのZ世代意識調査/転職を考えている理由のトップは「年収が低い」が激増/「スキルが身につく環境」を求めるための転職は大幅減(UZUZグループ)
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合がある
2020年上半期と2025年上半期の意識の違いは?
同社の発表によると、退職を決めた理由について「将来の目指す方向に近づくため」「スキルが身につかない環境」「パワハラやセクハラ」は、いずれも2020年と比べて3pt以上の減少がみられた。反対に増加がみられたものとしては「体調を崩したため(7.7pt増)」「家庭の事情(3.3pt)」が目立った。
続いて同社は、残業の状況について比較。その結果「60時間以上/月(3時間以上/日)」が3.7pt減少し「20時間以下/月(0~1時間/日)」は4.2ptの増加となっている。また、現在転職を考えている一番の理由として「年収が低い」で大幅な増加(8.5pt)がみられたという。反対に減少が目立ったのは「スキルが身につかない環境(5.9pt減)」だった。
次の就職で一番希望する条件については「金銭面の条件がよい(6.5pt増)」「希望の勤務地で働くことができる(2.4pt増)」で増加がみられている。反対に減少したものは「スピーディに成長できる(2.2pt減)」「自分に合った社風(2.0pt減)」であることがわかった。
まとめ
この5年で若手世代の就職・転職活動への意識に様々な変化が起こっていることが明らかになった、本調査。特にスキルアップよりも、金銭面での安定やライフスタイルに合う勤務地の選択を優先する傾向にあるようだ。
UZUZグループ専務取締役の川畑翔太郎氏は、企業に対し「単なる「やりがい」や「成長機会」の提供だけでなく、納得感のある年収や、柔軟な働き方、ワークライフバランスを尊重する文化をより一層強化していく必要があるでしょう」とコメント。若手世代の意識の変化を理解して、それに対応した採用活動や労働環境の整備を進めていくことが重要だと提言した。
若手世代の意識とのギャップが大きい状態で採用活動を進めてしまえば、求める人材からの応募を得られない可能性や、入社後にミスマッチが起きて早期退職につながってしまうリスクが想定される。採用活動での訴求ポイントの参考にしたい。














