働く女性の約95%が「古い企業文化」に不満 リモラボ調査
株式会社リモラボ(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:佐伯正邦)は、リモートワーク実践スクール「リモラボ」の受講会員である女性約1000人を対象に、働く女性の職場環境と価値観に関する意識調査を実施。女性が職場に求める条件や離職のきっかけとなる要因を発表した。
調査概要
調査対象:リモートワーク実践スクール「リモラボ」の受講会員である女性967名(約8~9割がフリーランス)
調査実施期間:2025年7月15日~2025年7月19日
調査・集計方法:インターネット
調査機関:株式会社リモラボ調べ
有効回答数:967名
出典元:女性の約95%が不満と回答|古い会社の実態と働きやすさの条件とは?(株式会社リモラボ)
女性が感じる古い会社の実態と経営陣への疑問
本調査ではまずはじめに、女性を対象に「古い」と感じた会社の制度・文化について質問。その結果、約95%が何かしらの「古い」制度や文化が存在すると回答したことが明らかになった。
人間関係のストレスについては「ハラスメントや無言の圧力を感じる(45.5%)」が最多に。さらに、企業の理念や経営層に対する疑問の声も強く、約半数の50.9%が「経営陣が現場を理解していない」と感じていることがわかった。
女性が考える「働きやすい会社」とは
続いて、女性が「辞めたい」と強く感じる理由について質問。「自身の成長やキャリアアップが見込めない(47.1%)」「給与や待遇が働きに見合っていない(46.8%)」「人間関係のストレス(42.8%)」「将来への不安(42.5%)」といった声が多く挙がった。
女性が考える「働きやすい会社」の共通点も浮かんできた。「働く時間や場所の自由度が高い(80.2%)」「上司や同僚との信頼関係があり、協力し合える(80.0%)」との回答が圧倒的に高い割合を占めた。また「この会社にずっといたい」と感じる瞬間としては「家族や体調への理解があったとき(43.4%)」「自分の意見や挑戦が歓迎されたとき(39.6%)」との声が多かった。
これから仕事を選ぶ上で注目するのは?
次に、今後仕事を選ぶ際に注目する制度について質問。その結果「在宅勤務・リモートワーク制度(87.3%)」との声が圧倒的多数を占めた。
リモートワーク経験者からは、リモートワークについて「通勤時間やそれに伴う身体的・精神的負担がなくなった(44.8%)」「家事や育児・介護など、プライベートとの両立がしやすくなった(31.5%)」「職場での人間関係や通勤によるストレスが減少した(29.1%)」といったメリットを実感しているとの声が寄せられている。
また、制度・仕組みの面で「あってよかった」と感じることについては「有給休暇(65.1%)」「健康診断・人間ドック無料/補助(56.0%)」「産前産後休暇・育児休業(33.7%)」との回答が上位に並んだ。
まとめ
本調査では、働く女性の多くが「柔軟な働き方の実現」や「信頼できる仲間との協力体制」を職場に求めていることが可視化された。加えて、これから仕事を選ぶとしたら「リモートワーク制度の有無に注目」という人が、実に9割近くに及んでいる点は見逃せない。
女性の活躍推進において、家事や育児・介護と両立しやすい環境の整備が、欠かせない取り組みのひとつであることが、改めて示唆されたといえる。単純にリモートワークの制度を導入するだけでなく、その運用方法やリモートワーカーへの支援策についても併せて検討していくことが重要だろう。














