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リモートワークで向上したスキル「情報共有力」が第1位 LASSIC調査

2025.09.05

株式会社LASSICが運営するテレリモ総研は、リモートワークがワークライフバランスを重視したい人々にとって有力な選択肢となっている一方で、新たな課題を生んでいる実態があることに注目。課題を乗り越えようと進化を繰り返すことで、リモートワークがデメリットを克服できるのか。その可能性を探るべく調査を実施した。

調査概要

調査期間:2025年5月23日〜5月28日
調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1005名
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社LASSIC

リモート環境で培われたのは「情報伝達」と「コミュニケーション」の力

リモート環境で培われたのは「情報伝達」と「コミュニケーション」の力

本調査では「リモートワークによって向上した能力やスキルはありますか?」と質問。その結果「情報を共有する力(27.6%)」「端的に文章にまとめる力(20.8%)」「スピーディに情報を整理する力(19.5%)」がTOP3に挙げられた。気軽な声掛けや雑談がしにくいリモート環境の中で、伝えたいことを誤解や過不足のない状態で伝えるという力が磨かれているようだ。

4位には「報連相の力(18.9%)」、5位には「スピーディに判断する力(18.6%)」がランクイン。一般的な社会人として求められるスキルではあるものの、リモート環境下においてより意識されていると推察される。

「情報共有力の向上」は全世代に共通

「情報共有力の向上」は全世代に共通

続いて世代別の回答を分析。「情報を共有する力」については、20代から60代までのすべての世代で、1位または2位にランクインした。一方で、2位以下の回答は世代で多少のばらつきがみられた。同研究所は「年齢を重ねることによって経験が蓄積されることや立場や責任の範囲が変化していくことが、重視する能力の違いに影響している」とみている。

なお、ランキングには違いがありながらも、ランクインしたスキルはリモートワークの課題と言われているコミュニケーションにまつわるものが大半だった。さらに同研究所は「感謝を言う力」に表れる世代間の特徴についても報告。「感謝を言う力」「褒める力」において、20代ではそれぞれ23、14との回答数だったのに対し、60代では11、7と、約2倍の開きがあったという。

まとめ

リモートワークの経験により「情報共有力」や「伝達力」が向上していると自覚している人が多いことが分かった、本調査。出社環境と異なるコミュニケーションスタイルとなる中で「リモートワークのデメリットを克服しよう」という意識が影響しているといえる。

同社はリモートワークが今後も課題を乗り越えながら、働き方のひとつとしてさらに定着していく可能性があると分析。リモートと出社には、それぞれメリット・デメリットがある。従業員のライフスタイルやライフステージに合わせて選択できる幅を広げていくことも重要だ。