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製造業の約9割が生成AI活用で業務効率向上を実感 アルサーガパートナーズ調査

2025.09.10

アルサーガパートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO/CTO:小俣泰明)は、製造業に従事するビジネスパーソン331名を対象に、業務における生成AIの活用実態に関する調査を実施。生成AIの活用率や業務効率への影響、具体的な活用用途、懸念点、今後の期待などについて幅広く調査を行い、製造業における生成AI活用の実態と課題を明らかにした。

調査概要

調査機関:アルサーガパートナーズ株式会社調査
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2025年7月22日〜7月23日
調査対象:全国の製造業界で働くビジネスパーソン
有効回答:311名
出典元:【生成AI活用実態調査|製造業編】活用者の約9割が業務効率の向上を実感。未活用の理由は「使い方がわからない」(アルサーガパートナーズ株式会社)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

生成AIの業務活用率は51.0% 活用で約9割が業務効率の向上を実感

生成AIの業務活用率は51.0% 活用で約9割が業務効率の向上を実感

製造業における生成AIの活用状況を尋ねる項目では「積極的に活用(16.3%)」「一部で活用(29.3%)」「試験的に導入(5.4%)」と、合わせて51.0%が活用していることがわかった。一方で「関心はあるが未活用(17.2%)」「関心も活用もない(31.7%)」との回答も49.0%となっており、導入は進みつつも、現場全体には浸透しきっていない実態が明らかになっている。

続いて本調査では「生成AIを活用することで、業務効率は向上しましたか?」と質問。その結果、活用者の87.6%が「非常に向上した(21.3%)」「ある程度向上した(66.3%)」と回答したという。具体的な変化として「業務スピードの向上(47.9pt)」「アイデアの幅が広がった(47.9pt)」を挙げる人が約半数にのぼったことも報告されている。

非活用層の約半数「活用方法がわからない」 実際の活用シーンは?

非活用層の約半数「活用方法がわからない」 実際の活用シーンは?

また、本調査では「関心がない」と回答した人を対象に、その理由について質問。その結果「具体的な活用方法がわからない(46.7%)」と回答する人が最多となったことが判明した。

なお、実際に活用している人を対象とした、具体的な活用シーンを尋ねる項目では「アイデア出し・ブレインストーミングの補助(52.1pt)」「文章作成・要約(48.5pt)」「データ分析・予測(37.3pt)」「画像・動画生成・編集の補助(31.4pt)」などが挙げられたという。さらに「積極的に活用している」人ほど「プログラミング・コーディングの補助」「顧客対応の自動化・効率化」など、複雑で高付加価値な業務に活用が広がっていることも明らかになった。

生成AIについて期待することと不安に感じていること

生成AIについて期待することと不安に感じていること

本調査では、生成AIに対して期待していることについても質問。「業務効率がさらに上がること(38.1%)」「アイデアや企画の質が高まること(33.5pt)」との回答が特に多く挙げられている。

逆に、生成AIに対して不安に感じていることについても質問。その結果「情報の正確性や信頼性が不安(13.9pt)」「セキュリティや情報漏洩が心配(13.0pt)」「社員の思考力・スキルが下がるのではないか不安(11.5pt)」「社内での利用ルールが整っていない(9.1pt)」「自分の業務が将来なくなるのではないか不安(8.8pt)」「社内で活用できる人が少なく、定着しなさそう(7.6pt)」など、多岐にわたる回答が寄せられたという。

まとめ

製造業の現場においても、徐々に生成AIの活用が普及しつつあるようだ。一方で、実務への落とし込み方に課題を感じる声や、生成AIそのものに対する不安感などもあり、関心さえもないという人も一定数存在している。

実際に活用している人からは効率化を実感する声も多く寄せられており、製造業においても生成AI活用の効果は十分にあると考えられる。活用事例の共有や教育体制の整備、社内ルールの明確化などを進めることで、今後さらに活用が進むのではないだろうか。