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20代の転職「キャリアアップ」より「キャリアチェンジ」を重視 学情調査

2025.09.10

株式会社学情(本社:東京都中央区)は、20代の仕事観や働く意識をひも解くため、20代の転職希望者を対象に「転職で実現したいこと」についてインターネットアンケートを実施した。

調査概要

調査期間:2025年8月2日~2025年8月18日
調査機関:株式会社学情
調査対象:20代就職・転職希望者(20代専門転職サイト「Re就活」のサイト来訪者)
有効回答数:303件
調査方法:Web上でのアンケート調査
出典元:20代転職希望者の転職理由は「給与・年収アップ」が最多。 ヤングキャリアは「やりがい」「残業減」、第二新卒は「人間関係」「風土」重視の傾向(株式会社学情)
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある

「キャリアアップ」より「キャリアチェンジ」

「キャリアアップ」より「キャリアチェンジ」

本調査では転職において「キャリアアップ」と「キャリアチェンジ」のどちらを希望するか質問。その結果、社会人経験3年以上のヤングキャリアでは「キャリアチェンジ(49.5%)」「キャリアアップ(39.1%)」との回答が寄せられている。同社は前年同時期の調査では「キャリアアップ(41.3%)」「キャリアチェンジ(37.3%)」であったことも報告した。

なお、社会人経験3年未満の第二新卒では「キャリアチェンジ(54.8%)」が過半数を占め「キャリアアップ(30.6%)」と差がつく結果になっている。

さらに本調査では「キャリアチェンジ」を通じて実現したいことについて質問。ヤングキャリアは「興味を持っていた仕事に挑戦したい(66.7%)」「給与・年収を上げたい(58.3%)」「専門知識やスキルを身に付けたい(52.1%)」が多い一方で、第二新卒は「給与・年収を上げたい(53.5%)」「興味を持っていた仕事に挑戦したい(51.2%)」「残業時間や休日のとりやすさなど、労働条件を改善したい(46.5%)」が上位に並んだという。

また「キャリアアップ」を通じて実現したいことについては、ヤングキャリアでは「給与・年収をアップさせたい(57.9%)」「より高いポジションに就きたい(42.1%)」「経験・スキルをもっと磨きたい(34.2%)」がトップ3に挙げられたという。第二新卒では「給与・年収アップ(54.2%)」「より高いポジション(39.6%)」「より大手・人気の企業に転職したい(35.4%)」と、大手企業への転職志向がやや強い様子がみられている。

まとめ

若手世代が転職で実現したいこととして「キャリアアップ」よりも「キャリアチェンジ」を重視する傾向にあることが明らかになった。特にその傾向は社会人経験3年未満の第二新卒でより強いことがわかっている。異業種からの採用活動に注力することで、人材獲得に効果が期待できそうだ。

また、キャリアアップ、キャリアチェンジともに、給与・年収の上昇を望む声は多く、人材獲得において賃上げがいかに重要な取り組みであるかが改めて示唆されている。しかし、キャリアチェンジにおいては「興味を持っていた仕事に挑戦したい」「労働条件を改善したい」との声も多い。採用活動におけるPRの打ち出し方を検討する上で、ぜひ参考にしていただきたい。