ベテラン退職は「経営リスク」40代以上に属人化スキルが集中 taiziii調査
株式会社taiziii(本社:東京都渋谷区、代表取締役:加藤晃寿郎)は、一般企業の管理職200名を対象に「企業の属人化・技術承継に関する実態調査」を実施。スキルやノウハウの属人化や年齢による偏りの実態、ベテラン社員の退職によるスキル損失に対する認識などを明らかにした。
調査概要
調査主体: 株式会社taiziii
調査期間: 2025年8月14日〜8月18日
調査方法: インターネット調査
調査対象: 管理職(課長以上)
有効回答数: 200
出典元:【企業の属人化に関する実態調査】属人化スキルの6割が50代以上に集中。管理職の74.5%がベテラン退職を「経営リスク」と認識。(株式会社taiziii)
属人化スキル「50代以上」のベテラン社員に集中
本調査では「属人化したスキルやノウハウは、主にどの年代の社員に集中していますか」と質問。その結果「50代以上(60.28%)」との回答が、圧倒的に高い割合を占めたという。次いで「40代(25.53%)」となり、40代以上の世代が約85%を占めた。
そうした中で「ベテラン社員(50代以上)の定年や退職によって、彼らが持つスキルやノウハウが失われることを、経営上のリスクとしてどの程度感じていますか」との設問には「非常に大きなリスクだと感じている(29.0%)」と、3割近くが危機感を示した。また「ある程度リスクだと感じている(45.5%)」との回答も多く、リスクを感じる管理職は合計で7割を超えた。なお「まったくリスクだと感じていない(7.5%)」という回答は、1割未満にとどまっている。
同社はこの結果を受けて「リスクを認識しながらも有効な対策が打てていない企業が多くある」と分析。属人化しているスキルやノウハウをスムーズに承継するために、定年を間近に控えたベテラン社員の負担を軽減していく必要があると提言した。
まとめ
50代以上の社員に属人化したスキルやノウハウが集中していることが明らかになった、本調査。ベテラン社員の退職に危機感を示す管理職も多く、企業の事業継続における重要な課題のひとつとなっていることがうかがえる。
属人化しているスキルやノウハウによって、人手不足の状況が支えられていることも推察される。ベテラン社員が退職してから慌てることがないよう、引き継ぎやスキル、ノウハウの承継は急務といえるだろう。同社が提言するように、スキルやノウハウの承継ができるよう、ベテラン層の業務負担を軽減することも含めて対策を講じたい。














