4人に1人がビジネスケアラー、8割が「働き方に影響」 MS-Japan調査
株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役会長CEO:有本隆浩)は、全国の管理部門・士業人材を対象に【「ビジネスケアラー」に関する実態調査】を実施した。
調査概要
調査テーマ:「ビジネスケアラー」に関する実態調査
調査実施日:2025年8月14日~8月21日
調査方法:Webアンケート
調査対象:「マネジー」を利用する全国の管理部門・士業
有効回答数:242人
調査主体:株式会社MS-Japan
出典元:【管理部門・士業のビジネスケアラー実態調査】4人に1人が「介護と仕事の両立」を経験、うち8割が「働き方に影響」[MS-Japan調べ](株式会社MS-Japan)
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある
4人に1人が「介護と仕事」の両立を経験 「働き方に影響」は約8割
本調査ではまずはじめに「介護と仕事」の両立経験について質問。その結果「介護と仕事の両立経験あり(25.2%)」「介護の経験のみあり(4.1%)」といいう回答となり、全体の約3割が介護経験を持つことがわかった。年代別の分析では、両立経験者の割合は50代以上で増える傾向がみられ、「両立経験あり」は32.5%と約3人に1人にのぼることが明らかになった。
続いて本調査では、介護経験者を対象に「介護によって自身の働き方に影響を受けた経験」について質問。その結果「影響を受けたことがある(78.7%)」との回答が約8割にのぼった。
さらに、全回答者を対象とした「介護で働き方に影響を受けた人を職場で見たことがあるか」との設問では「見たことがある(40.1%)」が約4割だった。
両立に不安を感じる人は8割超 特に「精神的疲労の増加」を懸念
次に本調査では、現在もしくは将来における「介護と仕事」の両立に対する不安について質問。その結果「非常に不安(31.8%)」「やや不安(50.4%)」との回答が、合わせて8割を超えた。
年代別でも「40代以下:85.4%」「50代以上:80.6%」と、世代を問わず多くの人が不安を感じていることがわかっている。
具体的な不安としては「精神的疲労の増加(64.0%)」「体力面の不安(62.3%)」「業務への支障(60.5%)」「経済的負担の不安(57.9%)」などが上位に挙がっている。
職場のビジネスケアラー支援への満足度と転職時の意識
続いて、職場の「ビジネスケアラー支援」に対する満足度について質問。その結果「あまり満足していない(46.3%)」「全く満足していない(21.1%)」との回答が約7割と高い割合を示した。
さらに、転職時に介護と仕事の両立支援や働きやすさを重視するかを質問。「支援・働きやすさがない企業は応募しない(13.2%)」「応募はするが支援・働きやすさがある企業を優先(50.0%)」との回答が6割を超えた。年代別に見ても、40代以下・50代以上ともに重視する人は6割を占めた。
まとめ
介護と仕事の両立を経験した人の多くが、仕事への影響を感じていることが判明した、本調査。介護と仕事の両立への不安を抱える人も、8割を超えることが明らかになった。その一方で、企業のビジネスケアラー支援は十分とはいえない実態があるようだ。
転職時にビジネスケアラー支援の充実を重視する人も多い。企業にとって既存の従業員はもちろん、将来的な採用力強化のためにも「ビジネスけあらー支援」は、重要な取り組みといえるだろう。














