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Z世代の22%現在の職に「留まるつもりの期間」1年以内 ランスタッド調査

2025.09.25

総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼CEO:道上淳之介、代表取締役社長:猿谷哲)は「Z世代の新しい働き方 ワークプレイスの青写真」と題して世界15カ国、11250人の従業員を対象に行った最新調査レポートの日本語版を9月24日に公開した。

Z世代は「ジョブホッピング」ではなく「成長追求」

Z世代は「ジョブホッピング」ではなく「成長追求」

本調査ではまずはじめに、「現在の勤務先に留まるつもりの期間」を質問。日本のZ世代は22%が1年以内と回答し、他の世代と比較して大幅に短い期間を示した。 この結果について同社は「『ジョブホッピング』と言われるような無計画な転職ではなく『成長追求』という明確な目的によるものである」と考察。現在の役割におけるキャリアパスの不足と昇進機会の欠如が、Z世代が職を離れる主な理由となっていることを指摘した。

現在フルタイムで働いている世界15か国のZ世代の31%(日本33%)が、フルタイムの仕事に加えて副業を望んでいることも判明。同社はこの高い流動性について「リスクではなく、満たされない成功願望の表れ」だと分析している。さらに、Z世代の38%(日本18%、昇進機会の欠如と並び最大)が給与の不満を転職理由に挙げていることもわかった。他のすべての世代と比較して最も高い割合だという。

また、Z世代は55%(日本42%)がすでに仕事でAIを問題解決に利用していることが明らかになった。この割合についても、全世代の中で最も高いという。新しいスキルを学ぶためにAIを利用する割合も75%(日本53%)に達している。一方で、AIが自身の仕事に与える影響を懸念するZ世代の割合は46%(日本41%)となった。

出典元:Z世代の新しい働き方 ワークプレイスの青写真(ランスタッド株式会社)
調査対象国:オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、ルクセンブルク、ニュージーランド、オランダ、ポルトガル、イギリス、アメリカ合衆国

まとめ

本調査結果を見ると、Z世代は従来のキャリアパスに縛られず、自身の成長を最優先にキャリアを築いていることがうかがえる。「離職防止においては、明確なキャリアパスと学びの機会を提供することが重要だ」と同社は提言している。

給与に関する不満についても見逃せない。賃上げはもはや、人材獲得に不可欠な要素になっているといえるだろう。